就活や転職活動の際に必要となる履歴書ですが、履歴書の内容にばかり気を取られて、履歴書に貼り付ける写真が適当になっているということはないでしょうか。
この記事では、就活用の履歴書写真に関する基本情報と、写真撮影の際に気を付けるべきポイントを解説します。
撮影方法別のメリット・デメリットもまとめているので、就活のために履歴書を作成する予定のある方はぜひ参考にしてみてください。
就活用の履歴書写真に関する基本知識
就活において履歴書とは、本人確認および基本情報の確認を目的とした書類の1つです。
中でも目につきやすい情報が履歴書に貼られた写真であり、就活生の第一印象が決まる重要な要素でもあります。
まずは、サイズや使用期限といった就活用の履歴書写真に関する基本知識について確認していきましょう。
履歴書写真のサイズ
特に企業からの指定がない場合、履歴書に貼り付ける写真のサイズは縦40mm×横30mmが基本です。
就活用の履歴書にはA4サイズとB5サイズがありますが、どちらの場合も写真のサイズは同様となります。
またカットする際のわずかなズレ程度なら問題ありませんが、明らかにサイズの異なる写真(運転免許証やパスポート用)を撮影してしまった場合には撮り直した方が良いでしょう。
履歴書写真の使用期限
履歴書の写真は本人確認が主な目的であるため、なるべく現在の印象に近いものを使用することが推奨されます。
一般的な目安は3ヶ月~6ヶ月程度とされており、6ヶ月より前の写真しかない場合は撮り直しが必要です。
また3ヶ月以内に撮影した写真が残っている場合でも、就活の途中で髪型や体形等に大きな変化があった場合には撮り直し他方が良いでしょう。
履歴書写真の背景
就活用の履歴書に使用する写真の背景色は、白・青(水色)・グレーのいずれかが基本となります。
写真館やスピード写真機を利用する場合は問題ありませんが、スマートフォンを使用して家で自撮りを行う場合は背景色や映り込み等に注意するようにしましょう。
背景色を自由に選択できる場合は、企業側に与えたいイメージに合わせて変更してみるのもおすすめです。
例えば、青色の場合は爽やかで清潔感のある印象が強まりますし、白色の場合はシンプルでスッキリした雰囲気を出すことができます。
就活用の履歴書写真を撮るときの注意点
続いて、就活用の履歴書写真を撮影する際のポイント・注意点について詳しく見ていきましょう。
服装はスーツ+シャツが基本
履歴書写真を撮影する際の服装は、男女ともにスーツ+ワイシャツ・ブラウスの組み合わせが基本です。
姿見等でサイズ・色合いを確認し、全体のバランスに問題がないかどうかをチェックしておきましょう。
サイズが合っていないスーツや、シワ・汚れ等が残っているシャツを着たままで写真撮影に臨んでしまうと、採用担当者から「だらしない」「清潔感がない」といったマイナスの印象を持たれる可能性があります。
また帽子やサングラス等、顔の一部が隠れてしまうアイテムの着用はNGです。
メガネの着用は問題ありませんが、メガネをかけたままで写真を撮る場合は、フラッシュで反射していないか、レンズに汚れが付着していないかといった点を確認することが大切です。
髪型は清潔感を意識
髪型は清潔感を意識し、寝ぐせが付いていたり前髪で顔が隠れてしまったりすることがないようにしましょう。
ヘアカラーは必ずしも黒色でなくとも問題ありませんが、染めた髪が伸びてムラになっている場合や、あまりに奇抜なカラーで染めている場合には染め直すことをおすすめします。
女性の場合はジャケットやブラウスに髪がかからないよう、耳にかけたり結んだりして整えましょう。
また男性の中にはワックスを使用して髪型を整える方もいますが、髪が立ちすぎていたり、ガチガチに固めすぎたりせず、ナチュラルな印象を意識することが大切です。
写真の印象は姿勢と表情で大きく変わる
就活用の履歴書写真を撮影する際は、姿勢や表情にも気を配る必要があります。
まず姿勢に関してですが、首が前に出ていたり、背中が丸まったりしていると卑屈な印象を与えてしまうため注意が必要です。
胸を張って顎を引くようにすることで、耳の位置と肩の位置がまっすぐ縦に揃い、きりっとした印象になります。
また目線は正面に合わせ、見下ろしたり上目遣いになったりしないよう意識することが大切です。
表情は真顔である必要はありませんが、歯が見えるほどの笑顔は不真面目な印象を与える可能性があるため避けた方が良いでしょう。
口は閉じたままで、少し口角を上げてほほ笑むようなイメージで撮影するのがおすすめです。
どこで撮影するのが良い?
ここからは、就活用の履歴書写真を撮影する手段・方法別のメリットとデメリットについて解説していきます。
写真館・スタジオ
就活用の履歴書写真を撮影する場合は、写真館やスタジオの利用がおすすめです。
写真館やスタジオには撮影のための設備が整っており、質の高い写真を用意してもらうことができます。
また就活用写真の撮影実績があるスタジオなら、服装や髪型・表情に関するアドバイスも受けられるでしょう。
スタジオによっては、印刷前に写真の加工・修正を行ってくれる場合や、Web用の写真データを提供してもらえる場合もあります。
スピード写真機や自撮りの場合と比較して費用はかかりますが、履歴書の印象を少しでも高めたいという場合は写真館やスタジオで撮影するようにしましょう。
ただし就活シーズン等はすぐに予約が埋まってしまう可能性もあるため、撮影を希望する際は早めに予約を済ませておくことが大切です。
スピード写真機
就活用の履歴書写真を撮影する手段としてよく使われているのが、駅前等にある「スピード写真機」です。
スピード写真機はその名の通り、10分程度の短い時間で簡単に証明写真を用意できる点がメリットと言えます。
費用も700円~800円程度と安く、予約の必要等もないため、急いで写真を用意する必要があるときに便利です。
ただし、スピード写真機は写真館やスタジオの写真と比較してやや質が落ちる他、撮影するときの姿勢や表情に関するアドバイスを受けられないといったデメリットもあります。
撮り直しの回数にも制限があるため、初めての就活で機械での写真撮影に慣れていない場合には、写真館やスタジオを利用した方が良いと言えるでしょう。
自撮り
近年はモバイル端末の性能が向上しており、スマホを使って就活用の写真を自撮りする方も増えてきています。
また履歴書写真を撮るためのアプリ等も登場しており、より手軽に写真撮影を行えるようになりました。
スマホで撮影した写真であれば、パソコンでデータを加工して繰り返し利用するといったことも可能です。
ただし、こちらも写真館やスタジオと比較すると写真の質が落ちますし、撮影することに意識が集中して服装や髪型の乱れに気付けない可能性もあります。
背景色や映り込み等にも注意しなければならないため、就活や転職活動等の重要な場面では避けた方が良いと言えるでしょう。
まとめ
- 就活用の履歴書写真は縦40mm×横30mmを基本とし、なるべく3ヶ月以内に撮影したものを使用する
- 清潔感のある服装・髪型を心がけ、ほほ笑むようなイメージで写真を撮ると映りが良くなる
- 就活用の履歴書写真を撮る場合は写真館やスタジオを利用し、スピード写真機・自撮りによる撮影は避けた方が良い
履歴書の写真だけで就活の合否が決まるということは基本的にありませんが、少しでも採用担当者からの印象を良くしたいのであれば、写真のクオリティにも意識を向けることが大切です。
なるべく写真館やスタジオ等のプロのカメラマンに依頼して、アドバイスを受けながら撮影に臨むことをおすすめします。