就活のエントリーシートでのゼミ名の書き方を例文付きで解説
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エントリーシートでのゼミ名の書き方を押さえて就活を進めよう

就活のエントリーシート(ES)は、履歴書よりも自由度が高く、選考において重要視される傾向にあります。特に、ゼミの研究内容については企業が着目している項目のひとつです。 しかし、書き方について悩んでいる就活生は多いのではないでしょうか。

今回は、新卒の就活生へ向けた求人紹介エージェントの「JOBマッチ」を担当している私がこの記事を担当し、エントリーシートのゼミ欄の書き方を例文付きで解説します。

また、ゼミに入ってない人向けの書き方も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ゼミ名を企業が知りたい理由

ゼミ名を企業が知りたい理由
企業はゼミの名前を知りたいわけではなく、ゼミ名から就活生の人柄や考え方を知る手がかりにしているのです。具体的に、企業がどのようなことを知りたいのかを解説します。

どんなことに興味があるのか

学部学科が同じでも、ゼミによっては学ぶ内容がさまざまです。学生はそれぞれ興味・関心のあるゼミを選択します。

そこで企業は、どのような理由でゼミを選んだのかを知ることで、就活生の人柄や興味や関心を知ろうとしているのです。

取り組み姿勢

ゼミに取り組む姿勢が、仕事への取り組み方のイメージに通じると考えている企業は少なくありません。

たとえば、失敗をどのように解決したかなどの体験談は、採用担当者が特に知りたい内容です。その他にも以下のようなことを知ろうとしています。

  • チームワークが取れるか
  • 課題解決能力があるか
  • 目的達成意欲の強さ

ふきだし:ゼミでの役割や課題解決プロセス、価値観などは、企業とのマッチ度を図る材料ともなりますね。

学んだことの活かし方

ゼミでの活動は、仕事に活かせるスキルを身につけられる貴重な機会のため、就活では、そこから何を学び、どのように入社後に活かせるのかを企業は知りたいのです。

特に理系の専門職などは、ある程度の知識を有することが前提の仕事もあるため、ゼミで学んだ研究内容と業務の関連性を確認し、活躍の可能性を測っています。

ただし、志望する企業の仕事内容に直結しないからといって、マイナス評価になることはありません。

例えば、自主性や協調性、リーダー経験など、ゼミで得たスキル・経験をどのように仕事に活かすかを伝えれば大丈夫です。

ポイント5選!就活のエントリーシートでの書き方

ポイント5選!就活のエントリーシートでの書き方
エントリーシートにゼミ名を書くときは、注意しなければならないポイントがあります。いくらアピールしても、ポイントを押さえて書かなければ高評価を得られません。

以下の5つのポイントをしっかりと理解して、就活のエントリーシートで高評価を得ましょう。

①ゼミ名は教授の名前でも研究室名でもよい

ゼミ名は、教授の名前でも研究室名でも、どちらでも構いません。

なぜなら、採用担当者はゼミの内容よりも、ゼミに入ってどう向き合っていたかを知りたいからです。

一般的に「◯◯研究室」や「◯◯ゼミナール」などと、ゼミの内容を書くことが多い傾向にあります。

ただし、理系の就活生で有名な教授のゼミに入っているのであれば、教授名をアピールすることで評価が高くなることも少なくありません。

②専門用語は使わずわかりやすく書く

たとえゼミと志望企業の業務内容に関連性があっても、専門用語を使わないようにしましょう。

一般的に、就活のESを見るのは人事担当者である場合が多く、専門用語や現場に詳しくないケースがあります。

いくら優秀なエントリーシートを書いても、相手に伝わらなければ意味がありません。

専門用語は分かりやすい言葉に言い換え、誰が読んでも理解できる内容にするのがポイントです。

JOBマッチ担当者
中学生に説明しているようなイメージで、優しい文章を書きましょう!

③仕事に活かせそうな内容を書く

就活で企業が求めているのは、入社してから活躍できる人物です。企業の求める人物像にあった内容を書くのもポイントの一つです。

例えば、積極性を求める企業で、「私はゼミを計画的に主導してきた。」とアピールしても、あまり興味を持たれないでしょう。そうならないためにも、事前に企業が求める人物像をしっかりと調べておく必要があります。

④内容は簡潔にまとめる

ゼミの内容は多くの情報を詰め込まず、簡潔に書きましょう。

あれもこれもと詰め込んでは、却って大事な部分が伝わらなくなってしまうので、要注意です。PREP法を意識すると説得力が増し、要点を押さえて書くことができます。

JOBマッチ担当者
PREP法とは、「結論→理由→具体例→結論」の順で話す方法です!

⑤ゼミの活動を通して学んだことを書く

ゼミの内容だけをアピールしても高評価は得られません。

重要なのは取り組みを通じて、何を学んだかです。

たとえば「チームワークの大切さを学んだ」や「失敗してもチャレンジを続けることの重要性を痛感した」などをわかりやすく書きましょう。

ゼミの概要よりも学んだことの方が重要なので、文字数のバランスを考えて書くことがポイントです。

書く内容が見つからない場合

ゼミに入っていても内容が思い出せないときや、内容をよく理解できていないなど書き方に悩む場合は次の方法を試してみましょう。

  • 同じゼミ生のエントリーシートを参考にする
  • シラバスを確認する
  • 教授に聞く

ひとりで悩んで間違ったことを書くよりも、同じゼミ生や教授に確認した方が確実です。

入ってない就活生がゼミ欄を書くときの注意点

「ゼミに入ってないと就活が不利になる」と思っている就活生もいるのではないでしょうか。ゼミに入ってなくても、就活でアピールする内容によっては好印象になります。

以下の点に注意しながら書いてみましょう。

ゼミに入ってない理由を書く

なぜゼミに入ってないのか、その理由は必ず記入しましょう。

ゼミに入ってないことが、不採用の原因にはならないので安心してください。

人それぞれ事情があり、ゼミに入れない人や入りたいゼミがない場合もあります。

企業はゼミに入っていたかどうかではなく、学業に打ち込む姿勢や何を学んだかを重視しているので、正当な理由があれば問題ありません。面接で聞かれる場合もあるので、ゼミに入っていない理由は口頭でも説明できるようにしておきましょう。

ゼミ以外に取り組んだ内容をアピールする

ゼミに入ってなくても他に取り組んだことがあれば、それをアピールしましょう。

たとえば、インターンやアルバイトの経験が志望する企業の業務内容に直結していれば、就職してから役に立つことも少なくありません。

このように、ゼミに入っていなくても、ゼミ以外で身についたスキルや貴重な経験がプラス評価になるケースもあるのです。

空欄ではなく何かをアピールする

「ゼミに所属していない人は書かなくてもよい」という記載がない限り、必ずゼミの欄は埋めなければなりません。

空欄だとやる気がないと思われ、不採用になる可能性が高くなります。空欄のまま提出するのは絶対にNGです。

ゼミに関連することではなくてもよいので、企業の意図をもとに、取り組んだことを上手にアピールしましょう。

【例文】就活のエントリーシートでのゼミ名の書き方

【例文】就活のエントリーシートでのゼミ名の書き方
解説したように、エントリーシートのゼミ名には研究内容のほか、そのゼミに興味を持った理由や学んだことを入れると効果的です。ここでは、文系就活生向けと理系就活生向けに分けて例文を紹介します。

例文①文系の就活生向け

【ゼミ名】「現代文学研究ゼミ」

私は小説の魅力にひかれ、広い視野と深い洞察力を得るために「現代文学研究ゼミ」に入りました。現代文学の作品の分析を通して、さまざまな表現方法を知る機会を得たことで、論理的思考力や文章表現力が身についたことが私にとって大きな財産です。

文章を書く力はもちろん、情報収集力は社会人になってもずっと使えるスキルだと思っています。このゼミで学んだことを活かし、貴社の仕事に役立てたいです。

例文②理系の就活生向け

【ゼミ名】「ロボティクス研究ゼミ」

私は人工知能の可能性に興味があり、ロボティクス研究ゼミに入りました。このゼミではロボット工学や制御理論を学び、ロボット技術の開発と応用について深く研究しました。

ゼミ活動ではロボットの制御がなかなかうまくいかず、全員で改善を重ねていくうちに問題解決能力とチームワークを高めることができました。この経験は、貴社でのロボット開発技術でも役立てられるスキルだと思っております。

まとめ

まとめ
就活でエントリーシートにゼミ名を書かせる意図は、内容よりもあなたの人柄や問題解決力、協調性などを知りたいからです。

つまり、ゼミ欄はどのような考えを持って活動し、そこから何を学んだかを書くためのスペースだと心得ましょう。

就活においてゼミ名は自分の強みをアピールするチャンスなのです。ゼミでの活動は自己PRの手段のひとつにすぎません。

したがって、ゼミに入ってない人でも、ゼミ以外で経験した強みをアピールすれば好印象です。

紹介した書き方の例文や注意点を参考に、効果的な対策をすれば選考の通過率が上がります。説得力のあるエントリーシートを作成し、就活をうまく進めましょう。

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