初めての就職活動で緊張が続き「肩こりや動悸がする」「常に焦りや不安を感じる」ということはありませんか?
面接で内定がもらえなかったり周りの人が内定を獲得したりすると「自分は大丈夫だろうか」と不安が募るばかりです。
就活中に強いストレス状態が長く続くと、鬱に似たような症状の『就活うつ病』を患う可能性があります。
新卒・既卒を問わず就活うつ病になる人の割合は7人に1人と言われ、決して他人事ではありません。
この記事では、就活うつ病の症状やなりやすい人の特徴、自分の身を守る対策方法についてお話しします。
「もしかしたら自分かもしれない」という就活生は、このまま読み進めてみてください。
冷静に診断・対処をし、鬱を乗り越えて就活を成功に導きましょう。
就活うつ病とは?主な症状
就活中に起こることがストレスとして蓄積され、うつ病を発症するのが「就活うつ病」です。
就活うつ病は誰にでも起こり得る病気であり、決して他人事ではありません。
就活うつ病の主な症状は以下の通りです。
- 感情が落ち込みやすい(ネガティブ)
- 常に焦りや不安を感じる
- 身体の不調(頭痛・腹痛・肩こり・めまい・動悸・喉が渇く、冷や汗など)
- やる気が起きない
- 人に会うのが面倒になる
- 物事に集中できない
- 食欲がない
- 眠れない
どの症状が出るかは人によって異なり、複数の症状が出る人もいます。
また、症状の程度も軽いものから重いものまでさまざまで、初期症状に気付きにくいこともあるでしょう。
症状が重度になると就活はおろか大学に通うことすら難しく、生活に大きな障害が出ます。
「精神的につらい」「就活鬱かも」「動悸がする」など、少しでも異変を感じたら早めの対処を検討してください。
就活うつ病になりやすい人の特徴6つ
ここでは就活うつ病になりやすい人の傾向を紹介します。
自分に当てはまっているかどうか、順番に見ていきましょう。
就活うつ病になりやすい人の特徴(1):真面目で完璧主義な人
真面目で完璧主義な人は「こうでないとダメだ」という考えに陥りがちです。
自分の中では「完璧に答えられた」と思っていた面接ですが、面接官の心を掴むとは限りません。
選考に落ちれば「あんなに頑張ったのに」と、自分が真面目に取り組んだ分、心にダメージを負いやすいのが特徴です。
就活うつ病になりやすい人の特徴(2):周りの評価や視線を気にする人
「周りは最終面接まで進んでいるのに自分は書類選考で止まっている」「自分が悲しい目で見られている気がする」。
このように、自分を周りの人と比較したり視線が気になったりする人は、就活うつ病になりやすい傾向にあります。
単なる思い込みの可能性も高いので、余計なストレスを感じないように注意することが大切です。
就活うつ病になりやすい人の特徴(3):ネガティブ思考な人
ネガティブ思考な人は、選考に落ちたときに「やっぱり自分じゃダメか」と考えがちです。
常に「どうせ自分なんて」という考えになる人はストレスが溜まりやすく、心身に悪影響や障害が出やすくなります。
選考に落ちたのは「相性が合わなかっただけ」と、割り切る気持ちを持つことが大切です。
就活うつ病になりやすい人の特徴(4):周りに相談しないで抱え込む人
周りに頼れない人やコミュニケーションを取るのが苦手な人は、鬱の症状が出やすくなります。
なぜなら自分一人で問題を抱え込むと、悩みは解決されず不安や焦りが蓄積されるからです。
誰かに悩みを話せれば気持ちは一気に晴れやかになるので、どんどん話しかけましょう。
就活うつ病になりやすい人の特徴(5):自信満々で挫折を経験したことがない人
自信満々で大きな挫折を経験したことがない人は、何度か選考落ちを経験することでメンタルが崩れる可能性があります。
就活はトライ&エラーを繰り返してようやく内定を獲得するもので、あっさり内定がもらえることは稀です。
選考に落ちても、気にせずに「次に活かす」という気持ちで就活を続けることが大切です。
就活うつ病になりやすい人の特徴(6):ストレスの発散が苦手な人
初対面の面接官との面接や選考対策の多さから、就活ではストレスが溜まりがちです。
テレビなどで特集が組まれるように、過度なストレスは心身に多大な悪影響を及ぼしてしまいます。
ストレスはできるだけ避けたいものの一つ。
ストレスの発散が苦手な人は、就活うつ病になりやすい大きな特徴と言えるでしょう。
就活うつ病になる原因3つ
前途した就活うつ病になりやすい人の特徴を踏まえ、ここでは就活うつ病になる原因3つを紹介します。
就活うつ病は誰でも患う可能性があり、決して「甘え」ではありません。
鬱の症状や身体に障害を感じたら、就活への取り組み方を見直すなど対策を立てることが大切です。
就活うつ病になる原因(1):周りに相談せず一人で就活している
一人で就活をしていると、しんどい経験や悩み相談、情報交換などができません。
周りに相談できないと、強い不安やストレスを抱えて就活うつ病を患う可能性があります。
家族や親しい友人などオープンに話せる人がいれば、積極的に話を持ちかけてみてください。
就活うつ病になる原因(2):自分と他の就活生を比較してしまう
自分と他の就活生を比較すると、有利なほうより不利なほうに目がいって、焦りや自己嫌悪に陥ります。
焦りや自己嫌悪が積み重なるとやがて大きなストレスとなり、鬱の症状が出てしまいます。
目的の企業へ入社できるかどうかは、あくまで自分次第。
SNSを見る時間を減らすなど、少しでも自分でできる対策を講じてください。
就活うつ病になる原因(3):スケジュールに就活の予定しかない
スケジュールに就活の予定しかないと、常に採用や選考対策のことを考えてしまい危険です。
他の大学生と旅行に行ったり気分転換したりと、就活以外の予定も入れるようにしましょう。
他の予定を入れると気持ちがとても楽になり、エントリーシートがスラスラ書けるなど本来の力を発揮しやすくなりますよ。
自分の身を守るための対策を5つ紹介
就活うつ病から自分を守ための対策を5つ紹介します。
手軽に始められるものもあるので、普段の生活や身体に違和感を感じ始めた時に試してみてください。
自分の身を守るための対策(1):気分転換をする
忙しい就活中だからこそ気分転換はこまめに行ってください。
気分転換は普段行っているもので構いません。
例えばランニングをしたりゲームをしたり、といった具合です。
心身ともにリフレッシュすることができれば、ストレスの緩和につながり物事に対して意欲的になりますよ。
自分の身を守るための対策(2):就活を中断して空白期間を設ける
就活うつ病対策には、就活を中断して空白期間を設けることも有効です。
休みが長期化すればダラダラと生活するクセがついてしまうので、空白期間はあらかじめ決めておきましょう。
心身ともにリラックスすることができれば、体の不調が元に戻り精力的に活動を続けられます。
自分の身を守るための対策(3):朝起きたらカーテンを開ける
朝起きたら、ぜひカーテンを開けて朝日を浴びてみてください。
朝日を浴びれば「セロトニン」という心と身体のバランスを保つために必要な神経伝達物質が分泌されます。
セロトニンが不足すれば落ち込みやすくなったりストレスが溜まりやすくなったりと、精神面に悪影響が出てしまいます。
カーテンを開けるだけで心身が健康的になれるので、明日の朝からぜひ実践してみてくださいね。
自分の身を守るための対策(4):心療内科を受診する
心療内科を受診すれば、症状の状態に合わせて適切な診断が受けられます。
症状が重い場合は医師と相談し、回復まで治療に専念したり休学したりすることも検討してください。
心療内科の医師は大学生だけではなく、休職中の人や社会復帰を目指す人などいろいろな凡例を見ています。
心療内科を受診する際は、自分と真摯に向き合ってくれる医師を探すことが大切です。
自分の身を守るための対策(5):周りの人に悩みを相談する
普段の生活や鬱の症状が出始めたときは、家族や友人に悩みを相談してください。
自分の話を聞いてもらうだけで、心がスーッと軽くなるはずです。
どうしても周りに相談できる人がいなければ、就活エージェントを利用するのも一つの手です。
就活うつ病に関する3つのQ&A
この記事では就活うつ病の症状やなりやすい人の特徴、自分の身を守る対策についてお伝えしました。
就活うつ病を防ぐためには、周りを気にせずマイペースに行動することが大切です。
他人と比較すると就活の進捗の悪さや周りの反応がストレスとなり、就活うつ病への引き金になるかもしれません。
もし鬱の症状が出ておかしいと感じたら、早めに心療内科を受診してください。
就活うつ病は決して「甘え」ではなく、誰にでも起こり得る心の病気。
適度にリフレッシュや休息を取り入れながら、自分のペースで少しづつ就活を進めてみてくださいね。
鬱の悩みや選考対策を話したいときは就職エージェントに相談を
就活うつ病の症状やなりやすい人の特徴、自分を守る対策方法についてはご理解いただけましたか?
初めての就活で右も左もわからず、適応するのに苦労している就活生は多いと思います。
「周りに就活うつ病を話せない」「症状が軽いので選考対策を進めたい!」という人は、就職エージェントの利用がおすすめです。
就職エージェントとは、最新の就活市場や面接対策などに精通したアドバイザーが、就活のサポートをしてくれるサービス。
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当たり前ですが、鬱の症状が重く不安な人は、心療内科を先に受診してくださいね。
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