就活でどこも受からないと肩を落としてしまう就活生は多いでしょう。
不採用通知ばかりを目にしていれば落ち込むのも無理はありません。しかし、気持ちを切り替えて次に進むことが大切です。
まずは就活でどこも受からない原因を考えることから始めましょう。
就活生の無料相談支援を行っている「JOBマッチ」を担当している私がこの記事を担当し、就活でどこも受からない原因や対策を紹介します。最後まで読んで、次こそは内定を勝ち取ってください。
就活でどこも受からない人は一定数存在する!
「就活でどこも受からない」
「周りはどんどん内定を決めているのにどうして自分だけ」
就活生の数と企業の数は必ずしも一致するとは限りません。そのため、就職活動において、どこも受からない人というのは一定数存在します。
実際に株式会社ディスコの「キャリタスリサーチ」によれば、2022年卒10月時点での内定率は88.4%です。
つまり、100人の新卒就活生のうち、およそ12人はこの時点で内定がもらえてないという結果に。
一般的に10月にはほぼ就活は終わると考えられているのですが、10%以上の学生が何らかの理由で内定をもらえていないのです。
どんな理由があるのか、次以降の項目で詳しく解説します。
就職活動で受からない6つの原因
就活でどこも受からない人にはいくつかの共通する原因があります。
基本的に就活に欠かせない「何か」が不足していたり、不適切であったりとさまざまです。
以下では、就活でどこも受からないときに考えられる原因を紹介します。
就職する企業が決まっておらず焦っているあなたは、当てはまる項目がないかチェックしてみてください。
自己分析が不十分
就活でどこも受からないのは自己分析が不十分であることが考えられます。
自己分析とは就活においては欠かせない大事な作業のひとつで、自分の長所・短所、強み、学生時代に力を入れたことなどを細かく分析していきます。
この作業が不十分だと、面接では志望動機や自己PRでアピールすることは難しくなります。
就活の軸も定まらず、自分でも将来何がしたいのか不透明のままとなってしまいます。
自己分析が不十分の状態で面接に挑んでも、綻びは面接官に伝わってしまうでしょう。
自信のなさも態度に現れてしまうため、結果として企業の内定を勝ち取ることができないのです。
志望動機が弱い
志望動機が弱い、つまり企業に対する熱意や意欲が伝わらないのも受からない原因のひとつです。
どんなに優秀な人材であっても、働く意欲がない大学生を採用したいとは思えません。それなら、企業側は多少能力に欠けるところがあっても、入社意欲の高い人を採りたいと思うのは当然でしょう。
日本企業の大多数は「メンバーシップ型採用」を導入しています。
つまり、第一に人間性やポテンシャルを見て雇い、その中で適性を見ながら配属部署を決定する仕組みです。
能力やスキルに自信があっても採用が決まらないのは、熱意が伝わっていないのが原因かもしれません。面接での自分の態度をあらためて見直してみましょう。
応募企業が少ない
応募企業が少ないと当然内定を獲得できる確率が下がります。
手当たり次第に受けたところで内定がもらえるとも限りませんが、内定を早めに勝ち取っている学生は、いろいろな所に応募しています。
そもそも業界や業種にこだわりすぎているとエントリーする企業も少なくなりがちに。
やりたいことが一貫しているなら構いませんが、そうでない場合は視野を広げてみましょう。エントリーできる業界や業種が増え、内定獲得率アップにつながります。
気持ちがネガティブになっている
就活を勝ち取るには「気持ち」も大切です。前向きな気持ちで面接に挑めば、面接官に良い印象として伝わります。
反対に不採用が続いて気持ちが落ち込んでいる場合、面接官もネガティブなオーラを感じ取ってしまい、面接で良い印象を与えることができません。
不採用が続くと落ち込む気持ちも分かりますが、面接官は採用のプロです。
ネガティブな気持ちは姿勢や表情を見ればすぐに伝わってしまうため、どんなに学生時代の成績が優秀であっても内定を逃してしまうのです。
清潔感がない
清潔感に欠けていると企業の大半は採用してくれません。身だしなみは最低限のマナーです。最低限のマナーに気を遣えない学生を企業は厳しい目でジャッジします。
- スーツが汚れている
- シャツにアイロンが掛かっていない
- ネクタイが曲がっている
- 髪に寝癖が付いている
上記に当てはまる場合、清潔感がないとみなされ内定を勝ち取るのは難しくなってしまうでしょう。
近年では女性はパンツスーツの着用可であったり、茶髪やネイルへの規定も緩くなったりと、身だしなみの見方は変わりつつあります。
しかし、これらと清潔感の有無は別物です。相手に不快感を与えない身だしなみを意識しましょう。
面接慣れしていない
どれだけ入念に対策を講じても、面接で本領を発揮できない人もいます。
本番に弱い、人見知りやあがり症に当てはまる場合、面接の練習を人一倍こなす必要があります。
もちろんこのような性格であっても企業は個性のひとつとして受け取ってくれるでしょう。
とはいえ、肝心なときに会話のキャッチボールが成り立たないと、業務に支障があるのではとマイナス印象になってしまいます。
100%面接に自信を持つのは難しいですが、人より練習を重ねることで、せめて緊張しない程度のレベルを目指しましょう。
自信を失ったまま就活を続けるリスク
就活でどこも受からないと自信を失ってしまいます。このままではどこにも就職できないのなら就活は止めたいと自暴自棄になってしまうかもしれません。
しかし、そんな気持ちのまま就活を続けるのは非常に危険です。
ここでは就活でどこも受からない場合のリスクを解説します。自分を奮い立たせるためのきっかけに活用してください。
本来の力を発揮できない
ネガティブな気持ちが勝ってしまうと、その気持ちが態度にも現れてしまい、本来の力を発揮できなくなってしまいます。
具体的には声が小さくなったり、表情が暗いままだったりと、就活生のフレッシュなイメージとは程遠くなってしまうでしょう。
そんな就活生を企業が欲しいと思うわけもなく、面接すらも突破できません。
また、面接の場のみならず、筆記試験や適性検査でも同様です。ネガティブな気持ちから企業研究に手を抜き、勉強や対策には身が入らず、本来持っているはずの力を出せなくなってしまいます。
ネガティブなループから抜け出せない
ネガティブな気持ちは自分が変わらない限りプラスに転じることはありません。「どうせ面接に受かるわけない」と挑んだところ、想像通り不合格通知が届きます。
そこから「分かっていたことだから」という諦めの気持ちが強くなり、「次も受かるわけない」とネガティブなループから抜け出せなくなるのです。
こうなると、万に一つに近い確率で内定をもらうか、どこかで「このままではいけない」と気付かない限り、状況が変わることはないでしょう。
どんな結果でも満足できない
どこも受からないと挑んだままで内定をつかみ取っても、満足できない恐れがあります。
自分に自信が持てない=自分を信用していないことでもあるので、そんなときにつかみ取った内定にも自信が持てなくなってしまうのです。
「こんな気持ちで決断していいのだろうか」「もっと頑張っていればいい結果があったんじゃないか」という疑心暗鬼に囚われてしまうでしょう。
やがて、就職する上で何が大事だったのか、本当にやりたいことは何だったのか、判断が鈍ってしまい、入社したところで仕事にも身が入らず早期退職を決断してしまいます。
就活でどこも受からないときの対策
就活でどこも受からないときは一旦立ち止まってみることが大切です。
客観的に自分を見つめ直し、どこを直せば就活が上手くいくようになるのか、原因を探り対策を立てましょう。
ここでは就活でどこも受からないときの対策方法を紹介します。
就活を休む
まずは就活を思い切って休むことです。気持ちを切り替えてリフレッシュしましょう。
ネガティブな気持ちのまま続けてもいい結果は生まれません。
- おいしいものを食べる
- 旅行に行く
- カラオケで大声を出す
- 何も考えず自宅でのんびり過ごす
- 映画を観る
- 本を読む
- テレビやスマホゲームをする
好きなことをしてリフレッシュすれば、冷静な判断ができるようになり、新鮮な気持ちで就活とも向き合えるでしょう。
自己分析をし直す
自己分析をし直すのも対策のひとつです。まずは一度自己分析を見直してみましょう。
- 就活の軸がぶれていませんか?
- 自分の強みを上手にアピールできていますか?
- 長所や短所から自分に合った業種や業界を見つけられていますか?
少しでも違和感を覚えたら、同じことを面接官も思っていたのかもしれません。
そして、その箇所を直せば、良い自己分析になるはずです。面接官の質問に対しても、説得力のある回答ができるようになるでしょう。
ESや履歴書を作り直す
ESや履歴書の中身を見て作り直すのも内定獲得への近道です。
同じESや履歴書を使いまわしているならすぐにでも止めましょう。
ESや履歴書は企業研究を行うたびに書き直すのがポイントです。
誤字脱字は必ずチェックすること。ESや履歴書以外に準備が必要な書類があれば、日程に余裕を持って揃えておきましょう。
ESや履歴書は家族や友人、先輩などに見てもらうのがおすすめです。
内容が伝わるか、文章でおかしな言い回しがないか、自分では気付けなかった修正点を発見できます。
面接練習をする
選考を受ける前は面接対策は何度でも練習を重ねましょう。練習を重ねることで過度な緊張を抑えられます。
質問に対してどう答えるかの練習だけではなく、相手に座り方や態度、表情などのチェックもしてもらいましょう。
仕草や態度、表情などの癖は自分では分かりにくいものです。そこを第三者目線で指摘してもらうことで、面接にも自信を持って挑めます。
就活エージェントに相談する
就活はひとりで行うものではありません。プロの力に頼るのも就活対策としては有効です。
「就活エージェント」は就活に関するアドバイスを受けられます。
自分一人ではどうしていいのか分からなくなったら積極的に活用してみましょう。
まとめ
就活でどこも受からない場合でも、可能性はゼロになったわけではありません。
自分を必要としている企業はきっとどこかにあるはずです。就活でどこも受からないと投げやりにならず、根気強く続けることが大切です。
まずは原因を突き止めて、適切な対策を講じましょう。自己分析を見直したり、ESや履歴書を作り直したりするのも有効ですが、疲れたら少し立ち止まってもいいかもしれません。
リフレッシュして気持ちを切り替え、次の就活に挑みましょう。