「自己PRをしてください」という質問は就活のES(エントリーシート)や面接での高頻出質問であり、どの企業からも聞かれるでしょう。
あらかじめ回答内容を準備しておくことは理解していても、自分にはアピールできるポイントがないと悩む就活生も少なくありません。
今回は、新卒の方を対象とした就活エージェント「JOBマッチ」が、就活での自己PRがない人の原因や対策方法について解説します。面接官に好印象を与えられる例文もご紹介するため、就活の自己PRに悩んでいる学生の方はぜひ参考にしてください。
就活生が自己PRがないと感じる3つの原因
まずは、自己PRがないと感じる原因について把握しましょう。なぜ自分がそう感じてしまっているかの原因を理解することによって、対策方法が見えてくる場合もあります。
- ガクチカや自己紹介と被ってしまう
- 特別な強みや特異な実績が必要だと思い込んでいる
- 自分に自信がない
以下で詳しく解説します。
自己PRがないと感じる原因①ガクチカと被ってしまう
多くの就活生の悩みの種となっているのが、ガクチカと回答内容が被ってしまことです。別々のアピールポイントを考えなければいけないと思い、自己PRがないと感じてしまいます。
しかし、自己PRとガクチカの内容は被っていても問題ありません。
大切なのは、企業がそれぞれの質問をしている意図をきちんと捉え、アピールする内容を工夫することです。
→企業が就活生の人柄や性格、どのような価値観を持っているのかを確かめ、求める人物像とのマッチ度を図る。
→就活生がこれまで経験した課題にどのような姿勢で取り組み、考え、行動していったのかといった、課題解決の過程を見ている。
自己PRがないと感じる原因②特別な強みや特異な実績が必要だと思い込んでいる
他の就活生との差をアピールできるような特別な強みや特異な実績が必要だと思い込んでいる方も多いでしょう。
実際に「全国大会で優勝した」「TOEICで700点以上とれた」「アルバイトで売上を200%アップさせた」など、大きな成果をアピールすれば面接官に好印象を持たれることは間違いありません。
しかし、就活の自己PRでは実績や能力よりも、その人の人柄や性格、価値観などを具体的に伝え、企業が求める人物像といかにマッチしているかをアピールする場です。
一般的にすごいと思われるような実績・能力がなくても、伝え方を工夫することによって自分の魅了を面接官に伝えることができます。
自己PRがないと感じる原因③自分に自信がない
自分の魅力を客観的に捉えることができず、アピールポイントがないと自信を持てずに自己PRがないと感じる人もいます。
自分に自信がない人は、まずこれまでに継続して行なってきたことや、特に努力したことについて書き出してみましょう。
そこから、どんなことを気を付けていたのか、なぜ続けられたのかを分析していくことによって自分の魅力が出てくるでしょう。
また、家族や親しい友人などに自分の魅力をヒアリングするのも一つの手です。挙げてもらったアピールポイントは卑下せず、自分では気づかなかった魅力と受け止め、就活面接の自己PRでアピールしましょう。
自己PRがないと感じる就活生におすすめ!アピールポイントの見つけ方
就活の自己PRが思いつかない・見つからない就活生は、以下の方法でアピールポイントを見つけてみましょう。
- 過去の経験・習慣を書き出す
- モチベーショングラフの作成
- 就活のプロに相談する
- 短所を長所に言い換える
過去の経験・習慣を書き出す
まずは、過去の経験・習慣を一通り書き出しましょう。
幼少期から現在に至るまでの頑張ったこと、辛かったこと、悔しいこと、嬉しかったことなど、何でも構いません。
趣味やサークル、アルバイト、部活動など、それぞれのエピソードを振り返りましょう。
とにかく出来事とその感情について書き出すことで、自分がどのような経験値を積み重ねてきたのかが明確になります。
そこから自分の強みとなるポイントを見つけ、就活の自己PRの内容を考える材料とすることができるでしょう。
モチベーショングラフの作成
どの出来事がどのぐらいのモチベーションだったかを数値化する、モチベーショングラフの作成もおすすめです。
これは、先ほど書き出した過去の経験・習慣のエピソードを深掘りする手段であり、それぞれのエピソードの共通点を見つけることができます。
例えば、「アルバイトで仕事に慣れるのに時間がかかり、苦労した」というエピソードであれば、「どのように仕事に慣れていったのか」「効率化するために頑張ったこと」などを考えることによって、自分がどのような行動・思考で乗り越えたのかが分かります。
これらは自分の強みとして就活の自己PRに使えるでしょう。
就活のプロに相談する
自分で見つけようとしても自己PRがないと悩む方は、就活のプロに相談するのも就活を成功させるための一つの手段です。
就活のプロとは、就活生を対象に選考対策や求人紹介を行なっている就活エージェントのことです。
就活生にありがちな悩みや選考突破方法などについて知り尽くしたプロフェッショナルですので、自己PRが見つからないと悩んでいる方にも、最適なアドバイスをしてくれるでしょう。
短所を長所に変換する
「自己PRはないけど、短所ならいっぱいある」という方におすすめの方法が、短所を裏返して長所に変換するといったアピールポイントの見つけ方です。
例えば、ネガティブという短所はリスク回避意識が高く、慎重に判断することができるという長所に言い換えることができます。
このように、自分の短所をボジティブに言い換えて長所にすることができるのです。
【プロ直伝】ES・面接で使える例文3つ
ここでは、就活のESや面接で使える自己PRの例文を3つご紹介します。
継続力、行動力、チャレンジ精神の3つのパターンをご紹介するので、「自己PRがない…」と悩んでいる就活生はぜひ参考にしてください。
自己PR例文①継続力(部活動)
私の強みは「継続力」です。大学時代、バドミントン部での活動を通じてこの力を鍛えてきました。
入部当初は技術も体力も足りず、試合に出られるレベルではありませんでしたが、目標を試合で活躍することに定め、毎日のトレーニングに力を入れました。基礎練習や筋力トレーニングに地道に取り組む中で、壁にぶつかることも多々ありましたが、諦めず努力を重ねた結果、2年目にはレギュラーの座を獲得し、チームの勝利に貢献できるようになりました。
この経験から、どんな課題でも小さな積み重ねが大きな成果に繋がることを学びました。入社後もこの「継続力」を活かして、日々の業務に根気強く取り組み、着実に成果を出していきたいと考えています。困難な課題にも粘り強く向き合い、会社の成長に貢献できるよう努力を続けていきます。
自己PR例文②行動力(ゼミ)
私の強みは「行動力」です。
大学では、勉強以外にも成長の機会を求め、積極的にボランティア活動やインターンシップに参加しました。ある年、ゼミのプロジェクトで新しいマーケティング企画を立案する際、アイデアの提案だけでなく、実際に現場調査やデータ収集も進んで行いました。特に、アンケート作成から集計まで責任を持って取り組み、分析結果をゼミ内で共有することで、全体の企画の質を高めることができました。
この経験から、思考を行動に移すことの重要性を学びました。入社後も、自ら率先して行動する姿勢を大切にし、業務の中で新しい方法を見つけ出し、積極的に改善に向けて取り組んでいきたいと考えています。たとえ課題があっても、実際に現場に足を運び、周囲と協力しながら行動し、成果を出すことで、貴社に貢献したいと思います。
自己PR例文③チャレンジ精神(アルバイト)
私の強みは、課題を解決するためにどんなことでも臆せず取り組むことができる挑戦力です。
大学時代にアルバイトとして勤めていた中学生向けの塾では、生徒たちの集中力の低さが課題になっていました。初めてのアルバイト先ということもあり、苦労することも多々ありましたが、高校受験を控える中学生全員に志望校合格という目標を達成してもらいたいと思い、集中力を高める方法を模索しました。
初めは座席配置や時計の設置場所を見直し、私語を減らして時間配分の意識を向上させました。また、1日にやることを書き出し、やるべき勉強をリスト化して可視化することにより、無駄な時間を省くよう、指導しました。
その結果、生徒たちの私語が減り勉強のペースを上げることができました。高校受験では生徒の100%が志望校に合格するという嬉しい結果につながりました。
入社後もこの強みを活かして、いかなる課題にも取り組み、チャレンジし続けたいと思います。
記事まとめ
今回は、「自己PRがない」と悩む就活生へ向けて、アピールポイントが見つけられない原因や対策方法について解説しました。
すぐに使える例文もご紹介したので、本記事を参考に就活の選考対策を進めていきましょう。
「もっと納得のいく自己PRを準備したい」「模擬面接の対策がしたい」という方は就活エージェント「JOBマッチ」がおすすめです。
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