”就職の面接で失敗談を聞かれた時にどう答えるべきか?”
就活の面接で「これまでの失敗談を教えてください」と質問されると、不安を感じてしまう学生さんも多いのではないでしょうか。
実はこの「失敗談」に関する質問には、大切な意図があり、単に失敗談を答えるだけでは、面接官から評価を得られない可能性があります。
今回の記事では、新卒の就活生へ向けた求人紹介エージェントの「JOBマッチ」を担当する私が、就活の面接で失敗談を聞かれた時の上手な答え方をご紹介します。また、質問の意図や例文も紹介していますので、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
就活面接でこれまでの失敗談をうまく伝え、自分の強みに変えましょう!
就活の面接で企業が失敗談を聞く意図や理由とは?
就活の面接でなぜ失敗談を聞くのか?疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
面接官は
- ネガティブな質問をされた時にどのようにコミュニケーションを取るのか
- 課題や問題に直面した時に向き合う姿勢
- これまでのあなたの経験と失敗からの学び
この3つを見ています。
そのため、「失敗談」の質問にどう答えるかはとても大切です。
きちんと準備&面接対策を行うことで、企業へのアピールへつながります。
ここからは就活の面接で失敗談をどのようにアピールすればいいのか、答える時のポイントを解説します!
失敗談をどのようにアピールすればいい?答え方のポイント
就活の面接で話す「失敗談」の見つけ方と答え方
Step1
これまでのアルバイト、サークル活動、インターンシップや部活や留学での出来事を振り返ろう!
例)
- 塾講師として3年間アルバイトを行なっていた。
- カナダへ半年間の交換留学を行なった。
- 学生団体で学内イベントの開催や国際交流を行なった。
Step2
その活動を行う中で課題や問題に直面したことを見つけよう!
例)
- 塾講師として3年間アルバイトを行なっていた。→生徒の成績が上がらないこと
- カナダへ半年間の交換留学を行なった。→異文化で暮らす中で言葉や文化が通じず苦労したこと
- 学生団体で学内イベントの開催や国際交流を行なった。→人が集まらないこと
Step3
その課題や問題を解決するために行ったことや対策したこと、得たものを探そう!
(例)
- 生徒の成績が上がらない→生徒の苦手に合わせたカリキュラムを作成
- 異文化で暮らす中で言葉や文化が通じず苦労→積極的にイベントに参加し人と交流、異文化を受け入れる柔軟性と視野の広さを手に入れた
- 人が集まらない→メールや掲示板の他にSNSを立ち上げ管理
「失敗談」は切り返しが大切で問題へ向き合う姿勢が評価されるポイント
誰にでも失敗談はありますが、そこを乗り越えるために「どのようなことを行なったのか」、「失敗経験からの学び」をしっかりと伝えることが、就活の面接で面接官からの高評価を得るポイントとなります。
答える時は、〔失敗→挑戦・解決策→学び〕の流れを意識して答えることで、企業が求める失敗談への回答と自己アピールが叶います。
「物事をやり遂げようとする姿勢」や「粘り強さとチャレンジ精神」をは業種業界問わず、仕事全般に必要な力であるため、幅広い企業の就活面接で使うことができますよ。
よくある質問:挫折体験とは何が違う?
ここでは、就活生が混同しがちな「挫折体験」との違いを解説します!
目標達成はできなかったが、大きなダメージはなく、結果を受け次回に生かすことができる状態
挫折は目標達成へ向けて努力していたが、達成への道が完全に閉ざされてしまった状態を指します。
- 目標に向かって長期間頑張ったが達成できなかったこと
- 途中で心が折れてしまい中断したこと
挫折時には、精神的にも大きなダメージを受け、立ち直ることが困難であることが多いです。
例)
- 第一志望の大学に入学するため、1年間必死で努力したが、不合格となった
- 舞台俳優を目指していたが、能力に限界を感じ、辞めてしまった
- 部活で毎日自主練習をしたがレギュラー入りはできなかった
就活の面接で挫折体験を質問された際には、目標を達成するために、全力で努力した結果、叶わなかったということをしっかりと主張しましょう。
NG回答!避けるべき回答とは
ここからは、就活の面接で失敗談を聞かれた時のNG回答例を3選ご紹介します!
なぜダメな回答なのか考えながら読んでみてくださいね!
失敗談NG回答例:ケース1
「過去にグループでのプレゼンに取り組んだことがあります。
メンバーの協力が足りずに失敗に終わってしまいました。
私がもっと指示を出していれば、うまくいったと思います。」
失敗談NG回答例:ケース2
「サークル活動でのイベント計画を立てる際に予算を大幅にオーバーしてしまったことがあります。
以後、予算管理は他のメンバーに任せることにしました。」
失敗談NG回答例:ケース3
「アルバイトでリーダーを務めていたのですが、食材の発注の個数を間違えてしまい、全員に迷惑をかけました。その後、しばらくは自己嫌悪に陥り、立ち直るのに時間がかかりました。」
就活の面接で失敗談を語るときに絶対にしていけないのが
- 失敗を認めず、他人のせいにする
- 失敗からの学びがない・過剰に引きずる
このような回答をすると、面接官にネガティブな印象を与えてしまう「失敗談」となってしまうため注意が必要です。
【例文】面接で使える失敗談の回答例
就活の面接で使える失敗談のフレームワークと実際の回答例をご紹介!
【STAR法:就活での失敗談のフレームワーク】
自己PRや経験談を話すときに意識したいのが「STAR法」です。
Situation(状況)
自己紹介(これまでに何をしていたのか伝える)
Task(課題)
当初の方針と課題・問題(失敗したことを伝える)
Action(行動)
課題・問題解決のための行動(なぜ失敗したのか、どのような事をおこなったのか伝える)
Result(結果)
行動の結果(課題解決策を行なった結果を伝える)
この経験からの学びと今後の展望(学びと今後活かせる事を伝える)
【就活生の失敗談:実際の回答】
ケース1:大学の授業での失敗談
1.Situation(状況) | 大学の授業の中で、チームで行うプロジェクトがありました。私がリーダーに選出されたため、メンバーをまとめプロジェクトを成功させなければ行けませんでした。 |
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2.Task (課題) |
私のリーダー経験不足とそれぞれ学部が違い、異なる見解や知識を持っているため意見が対立する場面が多くあり、思ったようにプロジェクトが進みませんでした。 |
3.Action(行動) | チームとして協力して活動できる環境を作らなければいけないと思い、私がメンバーそれぞれと個別に話し、一人一人の意見を聞くことにしました。そこで共通認識の確認と役割分担を振り分けタスクを管理・細分化しました。 |
4.Result(結果) | その結果、それぞれの能力を最大限に発揮し、チーム一丸となりプロジェクトを進めることができました。教授からも高く評価され、クラスで最優秀賞をもらいました。 |
学び・今後の展望 | この経験から、リーダーシップとチームワークの重要性とコミュニケーションの必要性を学びました。御社でもチームとしての目標を達成するために一人一人の意見と強みを活かしながら、チーム全体の力を引き出し大きな成果を生み出したいと思っています。 |
ケース2:塾講師のアルバイトでの失敗談
1.Situation(状況) | 大学時代に個別指導塾でアルバイト講師をしていました。担当していた生徒は数学に苦手意識を持っている中学生でした。 |
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2.Task (課題) |
テストで70点以上を取るのが目標でしたが達成できませんでした。まずは数学への苦手意識を克服させ、数学の成績を上げることが必要だと思いました。 |
3.Action(行動) | そこで、各項目の理解度をテストで確認し、生徒の苦手とする分野を割り出しました。問題集の答え合わせや公式を教えるだけでなく、問題を解くことへの楽しさを感じてもらえるような指導を心がけました。 |
4.Result(結果) | 理解度テストと指導方針を変えたことにより、数学の成績は伸びました。生徒から「数学が少し楽しくなった」と言ってもらえ、講師として自信を持つことができました。 |
学び・今後の展望 | この経験から、それぞれのニーズに合った指導方法を工夫することの重要性を学びました。御社でも、お客様一人一人に向き合いニーズを把握し、それに応じた提案やサポートを行い信頼関係を築いていきたいと考えています。 |
就活の面接で失敗談を聞かれた時にはSTAR法を活用し、しっかりと質問に答えるようにしましょう。
記事まとめ:就活の面接練習を重ねよう
今回は、就活面接で失敗談を聞かれた時の上手な答え方と質問の意図や例文をご紹介しました。
就活の面接で企業から失敗談を聞かれた時は焦らず、入社後に仕事に取り組む際の姿勢や問題解決能力を示す良い機会と捉えましょう!
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自己練習とエージェントを活用し、就活の面接練習を重ねて就活の面接準備を効率的に進めましょう!