就活に備え、用意しなくてはいけないアイテムの一つである「靴」。
この記事では、素材やデザインなど選び方のポイントを紹介します。
また、リクルートシューズはお手入れが必須のため、メンテナンス方法も併せて解説しますので、ぜひ参考になさってください。
失敗しない就活用の靴選び方
就活用の靴を選ぶ際には靴の種類と購入方法にポイントがあります。
男性用、女性用それぞれで、押さえておきたいポイントを紹介していますので、1つずつ確認していきましょう。
メンズ
メンズの就活用の靴選びで確認するポイントは以下の点です。
- 素材
- ソール
- つま先
- 色
上記の項目について詳しく見ていきましょう。
最後にメンズの就活用の靴のおすすめをまとめていますので、参考になさってください。
素材
革靴の素材には、天然皮革や合成皮革、スエード、エナメルなどいくつか種類があります。
リクルートシューズの定番は牛革などの天然皮革で、しっかりとお手入れすることで就活期間も乗り越えることができます。
また、天然皮革に似た素材の合成皮革でできたシューズも、就活用の靴を選ぶ際の選択肢のうちの一つ。
2種類の特徴は以下の通りです。
天然皮革 | 合成皮革 | |
---|---|---|
特徴 | 動物の皮を加工、比較的高価 | 布地に合成樹脂を塗り、本革に似せた素材、比較的安価 |
メリット | ・履くほど柔らかくなり、足になじむ・吸放湿性に優れ、蒸れにくい・頑丈で耐久性がある | ・天然皮革に比べて雨や水、傷に強い ・品質にバラつきがない |
デメリット | ・色落ちする可能性がある ・水分に弱くカビが生えやすい | ・通気性が悪く、蒸れやすい ・経年劣化でひび割れがしやすい |
特におすすめなのは、お手入れすることで長く使うことができる天然皮革です。
一方スエードやエナメルといった、ファッション性が高い素材のシューズは避けた方がいいでしょう。
ソール
男性の革靴のソールには、ラバーソール(ゴム底)とレザーソール(革底)の2種類があります。
それぞれの特徴の違いは以下の通りです。
ラバーソール | レザーソール | |
---|---|---|
特徴 | 底面が凸凹している | 底面が平たい |
メリット | ・雨の日に滑りにくい ・クッション性がある | ・通気性が良く足になじむ・高級感がある |
デメリット | ・通気性に欠ける | ・雨の日に滑りやすい |
動き回ることが多い就活生にとって、どんな環境でも履くことができるラバーソールの方がおすすめです。
つま先
男性の革靴のつま先の形は、ざっくり7種類あります。
- ストレートチップ
- プレーントゥ
- スワロートゥ
- ウィングチップ
- U(V)チップ
- モンクストラップ
- ローファー
この中で、メンズの就活用の革靴はストレートチップかプレーントゥのものを選びましょう。
ストレートチップとプレーントゥの特徴は以下の通りです。
ストレートチップ | プレーントゥ | |
---|---|---|
特徴 | つま先の甲に縫い目のラインがある | つま先や甲の部分にステッチがない |
メリット | 就活だけでなく、冠婚葬祭など多方面で活用できる | ビジネスカジュアルにも対応できる |
デメリット | 特になし | 甲の部分にステッチがないため皺が寄りやすい |
どちらもシンプルなデザインで、フォーマルなシーンには最適な靴です。
ほかの靴はとんがりが小さかったり、ファッション性が高いものなど、就活にはぬ向きです。
そのため、デザインがシンプルなストレートチップかプレーントゥのものを選ぶのがおすすめ。
デザイン
男性が就活用の靴を選ぶ際には、モンクストラップように金具がついていたり、ローファーのように装飾があったりスリッポン型のカジュアルなものではなく、レースアップタイプのものを選びましょう。
レースアップタイプは最もフォーマルな型とされており、面接などの場面に最適です。
また、紐を通す羽根部分が甲革の内側についている内羽根タイプと甲革の外側についている外羽根タイプの2種類に分けられます。
内羽根 | 外羽根 | |
---|---|---|
特徴 | ・ヒモを結ぶと羽根がぴったり閉じる | ・羽根部分が開く |
メリット | ・清潔感がある・フォーマルからビジネスシーンまで対応 | ・ヒモの調整がしやすい ・長時間歩くときに疲れにくい |
デメリット | ・羽根部分が開かずヒモ調整しにくい | ・内羽根よりもカジュアル |
最もフォーマルなシューズは、レースアップの内羽根の靴です。
ただ、内羽根でも外羽根でも就活の際は大きく影響を与えません。
そのため、上記のメリット・デメリットを参考にして、自分のニーズに合った就活用の靴を選びましょう。
色
就活用のシューズは、必ず黒を選びましょう。
また、メンズは特に靴だけでなく、ベルトやバックなどのアイテムも黒でそろえることが鉄則です。
茶色の靴は華やかな印象を与えるため就活には不向き。
靴の皮だけでなく、ソールやステッチも黒のみのデザインの方が無難です。
男性の就活に最適な靴
男性の就活用の靴としては以下のような条件にあてはまるものが良いでしょう。
素材 | 天然皮革 |
---|---|
ソール | ラバーソールorレザーソール |
つま先 | プレーントゥorストレートチップ |
デザイン | レースアップ |
色 | 黒(皮・ソール・ステッチすべて) |
レディース
女性の就活用の靴選びで確認すべき点は以下の通りです。
- ヒール
- ストラップの有無
- 色は黒の革製
- つま先の形
ヒール
ヒールの高さは3㎝~5㎝程度の靴を選ぶことがおすすめです。
ヒールが高すぎると華美な印象を与えますし、フラットシューズのように低すぎてもカジュアルな印象を与える可能性があります。
ストラップの有無
ストラップがついているものもあれば、ないものもあります。
ストラップがついているものは履きやすい反面、カジュアルに見えるケースもありますので注意が必要です。
色は黒の革製
レディースの就活の靴は、黒の天然皮革か合成皮革が無難です。
女性の就活の靴もエナメルやスエードの素材の靴はカジュアルな印象を与える可能性がありますので、避けたほうが良いでしょう。
詳しい素材の選び方については、メンズ用の就活の靴の選び方を参考になさってください。
つま先の形
女性のパンプスは、つま先が丸みを帯びているラウンドトゥかつま先が四角いスクエアトゥを選びましょう。
また、つま先がとがっているポインテッドトゥやつま先があいているオープントゥはファッション性が高いため、就活には不向きです。
女性の就活に最適な靴
女性の就活用の靴としては、以下のような条件にあてはまるものが良いでしょう。
素材 | 天然皮革 |
---|---|
ヒール | 3~5㎝ |
つま先 | ラウンドトゥかスクエアトゥ |
ストラップの有無 | なしのほうが良い |
色 | 黒 |
試し履きや選ぶ際に気をつけること
就活用の靴を買いに行く前に気を付けるポイントは以下の点です。
- 清潔感があるかどうかを基準に考える
- 歩きやすい靴を選ぶためにサイズを確認
- 夕方に試し履きしに行く
清潔感があるかどうかを基準に考える
就活において第一印象を決める見た目は重要な要素の一つです。
清潔感のある身だしなみの方が、面接官にも好印象を与えます。
アパレル業界やエンタメ業界など、私服が推奨されている場合を除いては、リクルートスーツでフレッシュな印象を与える服装を念頭に置いて、就活用のアイテムを選びましょう。
また、靴は汚れやすいためしっかりとメンテナンスを行い、きれいな状態を保つことが重要です。
詳しいメンテナンス方法については後述しています。
歩きやすい靴を選ぶためにサイズを確認
サイズの合わない靴は靴擦れの原因になったり、足の痛みの原因になりかねません。
そのためデザインと同じくらいサイズ選びにも注意しましょう。
メンズであれば靴下を、レディースであればストッキングを履き、必ず両足でフィット感を確認することも重要。
靴下の厚さや自分の足の左右差を含めた靴選びが必要です。
夕方に試し履きしに行く
就活用の靴を購入する場合は試し履きをした方が、自分に最適な靴を選ぶことができるでしょう。
また、足がむくんでいる夕方に試し履きをしてみることがおすすめ。
午前中はぴったりでも、夕方にはきつくなっている可能性が高いです。
サイズが大きいシューズは、インソールを入れるなど対策できますが、小さい場合は何も対応できません。
そのため、夕方に試し履きをしに行きましょう。
リクルートシューズのお手入れ方法
就活用の靴は、しっかりとお手入れすることで長持ちし、より自分にフィットした靴で面接などに臨むことができます。
そこでメンテナンス方法について詳しく解説していきたいと思います。
履かない期間であっても1か月につき1、2回はお手入れをして、履きやすい状態を保ちましょう。
- ブラシなどで表面についたほこりや汚れ等を落とす
- クリーナー(汚れ落としのクリーム)を布に付け、靴全体に薄く伸ばす
- 別の柔らかい布で靴を乾拭きする
- 革の色にあったシュークリーム(革靴用の栄養クリーム)を塗る
- きれいな柔らかい布で、余分なシュークリームを落としながら軽く磨く
- 防水スプレーをかける
また、保管する時は靴の中にシューキーパーを入れましょう。
シューキーパーを入れることで靴のしわを伸ばしたり、型崩れを防ぐことができます。
そして、木製であれば湿気を吸い取ることも可能です。
【まとめ】就活にふさわしい靴を選ぼう
就活で履いていく靴は、面接官に好印象を与える手段の一つといえます。
普段のカジュアルなシーンで履いていく用とは別に、フォーマルな場面用のシューズを1足持つことがおすすめです。
いいものを買うとなると決して安い値段で買うことはできませんが、自分に合った就活用の靴を購入することを重視しましょう。
また、お手入れをすることで長く使うことができ、自分の足になじんで履きやすい靴になっていきます。