就活面接は内定を左右する重要なステップであるため、事前にしっかりと対策を練ることが大切です。
この記事では、就活面接の種類とそれぞれの特徴、また就活面接で聞かれることの多い質問をまとめています。
就活面接で失敗しないための事前準備や対策も紹介しているので、就活面接を控えている方はぜひ参考にしてみてください。
就活における面接の種類
まずは、就活生の採用ステップに取り入れられている主な面接の種類と特徴について詳しく見ていきましょう。
個人面接・集団面接
面接官からの質問に対して自身の意見や経歴等を回答する最もスタンダードな面接方法です。
近年はオンライン上で面談を行う”Web面接”も主流となっており、Web面接の場合はほとんどがこの形式です。
就活生が1人で面接を受けるケース(個人面接)と、他の就活生と同時に面接を受けるケース(集団面接)の2通りがあり、それぞれ以下のような違いがあります。
個人面接 | 集団面接 | |
---|---|---|
面接時間 | 20~30分程度 | 1人あたり5~10分程度 |
面接官 | 1人または複数人 | 1人または複数人 |
特徴 | 就活生1人1人にかける時間が長い 話の内容を深堀りされやすい 役員面接・最終面接等で行われることが多い |
就活生1人1人にかける時間が短い 面接官からの反応が比較的少ない 序盤の面接で行われることが多い |
個人面接・集団面接では、就活生の基本的なマナーやコミュニケーション能力、企業との相性や熱意といったポイントが見られています。
また履歴書やES(エントリーシート)の内容に相違がないかどうかもチェックされるため、提出前に控えをとっておく等の対策が必要です。
グループディスカッション
選考を受けている他の就活生と共に、共通のテーマで議論を行う面接方法です。
採用担当者から共有されたテーマに対してグループディスカッションを行い、決められた時間内に結論を出したり、成果物を提出したりする必要があります。
グループディスカッションでは、主に就活生のコミュニケーション能力や問題解決能力、リーダーシップ能力等が見られています。
複数人で行うグループディスカッションは練習の機会を設けにくいため、普段から自分の意見を発信したり、他人の意見に耳を傾けたりする等の対策がおすすめです。
プレゼンテーション
企業から事前に与えられたテーマに沿って、面接官の前でプレゼンテーションを行う面接方法です。
プレゼンテーションのテーマは企業によって様々で、自己PRや志望動機といった一般的な質問をまとめることもあれば、企業の商品・サービスを紹介することもあります。
プレゼンテーションでは、主に就活生のコミュニケーション能力や事前準備の能力等が見られています。
また一般的な面接と異なり、就活生自身が主体となって進行していく必要があるため、プレゼン中の立ち振る舞いや話し方の工夫・対策も求められるでしょう。
面接でよく聞かれる質問とその対策
続いて、就活面接(主に個人面接・集団面接)でよく聞かれる質問例と答え方のポイント・対策について解説していきます。
学生時代の経験に関する質問と対策
新卒向けの就活面接では、学生時代に頑張ったことや挫折した経験等を質問されるケースが多くあります。
- 学生時代に頑張ってきたことは何ですか?
- 失敗の体験や悔しかったことを教えてください
- サークルやクラブに所属して活動していましたか?
- アルバイト経験があれば内容を教えてください
他の就活生と差別化するための対策として、「全国優勝」等のきらびやかな実績や、ビジネス受けしそうなテーマを選ぶ学生も少なくありませんが、企業が知りたいのは取り組みの種類ではなく、その過程や熱量の部分です。
これらの質問には、学生時代の取り組みから問題解決能力や積極性を見極めようとする意図があるため、活動内容そのものは端的にまとめ、苦労したことや学んだこと等を盛り込むようにしましょう。
企業・業界への志望動機に関する質問と対策
業界に関わらず、必ずと言って良いほど聞かれるのが企業への志望動機です。
- 当社を選んだ理由を教えてください
- 当社の強み・弱みはどのような部分だと思いますか?
これらの質問では、就活生が企業や業界のことをどの程度研究しているのか、また自身のスキルやその活かし方を理解できているのかといった点がチェックされています。
志望動機の部分は掘り下げた質問が続く場合も多いため、応募企業が提供する商品やサービス・業界内でのポジション・トレンド等の情報を事前に収集しておくといった対策が必要です。
働き方・将来のビジョンに関する質問と対策
志望動機に関連する質問として、就職後の働き方や将来のビジョン等を聞かれることがあります。
- 当社でのキャリアプランを教えてください
- 5年後・10年後の自分は何をしていると思いますか?(何をしていたいですか?)
- 当社での仕事を通じてどのように成長したいですか?
- 最終的に実現したい夢や目標はありますか?
これらの質問には、就活生の仕事に対する考え方や入社意欲等から企業とのマッチ度を確認する意図があります。
志望動機やキャリアプランは他の就活生と内容が重なりやすい部分でもあるため、自身の経験や価値観に基づくエピソードを盛り込む等の対策をとるようにしましょう。
就活で失敗しないために!事前準備と対策
ここからは、就活面接に向けて準備しておくべきその他のコツ・対策について解説していきます。
スケジュール管理
就活中は複数の企業で同時に選考が進んでいくことも珍しくないため、各社の面接が重ならないようにスケジュールを調整する必要があります。
他の面接と混同して日程や会場を間違えるといったことがないようこまめに確認して対策をとりましょう。
また当日は悪天候や事故等によって予定通りに移動できない可能性も考えられます。
こうした場合でも時間通りに面接会場へ到着できるよう、複数の移動ルートを調べておく・余裕を持って家を出るといった対策が必要です。
時間通りに移動できるか不安がある場合は、事前に面接会場までの下見を行っておくという対策もおすすめです。
持ち物・身だしなみ
面接の際に持ち歩いていると安心できる物として、以下のようなものが挙げられます。
- 履歴書やES(エントリーシート)の控え
- 筆記用具・印鑑
- 身分証明書
- スマホ・携帯電話
- モバイルバッテリー
- 腕時計
- ハンカチ・ティッシュ
身だしなみを整えるもの(くし・手鏡・予備のストッキング等)
この他、当日の天気が心配な場合の対策として折り畳み傘を持参したり、書類の曲げ・破れ対策としてクリアファイルを用意したりするケースも多いようです。
また就活面接では身だしなみが与える印象も大きいという点に注意が必要です。
移動中に髪が乱れたり化粧が崩れたりすることを想定したアイテムを持参するのはもちろん、家を出る際に靴やカバンの汚れ・服のシワやヨレ等がないことをしっかりと確認しておきましょう。
マナー・作法
就活を成功させるうえでは、面接中だけでなくその前後のマナーや作法等も身につけておくことが大切です。
面接当日の流れと基本的なマナーは以下の通りです。
受け付け
会場周辺までは時間に余裕を持って移動し、面接の5分前を目安に受け付けを行うようにしましょう。
その後案内された場所で待機している間に、スマホや携帯電話の電源を切るか、もしくはマナーモードに切り替える等して、面接中に着信が鳴らないよう対策しておいてください。
入室・面接
面接の順番が回ってきたら、ゆっくりと扉をノックして「お入りください」と言われてから入室します。
入室後は「失礼いたします」と一礼してから席まで移動し、着席前に学校名・氏名を名乗りましょう。
面接中は姿勢を正し、面接官と目線を合わせながら自然な笑顔で受け答えを行います。
目線が合わない・目が泳いでるといった場合はマイナスな印象を与える可能性があるため、目を見るのが苦手な方は、対策として事前に家族や友人と練習しておくと良いでしょう。
退室
面接が終了したら、着席したままで「本日はありがとうございました」と挨拶し、起立してからも再度「ありがとうございました」と一礼すると好印象です。
ドアを開けて退室する際も「失礼いたします」と一言挨拶してから退室するようにしましょう。
まとめ
就活面接は企業と就活生のミスマッチを防ぐために行われるものなので、基本的には就活生の持つスキルや入社後の働き方、将来の展望等を確認する質問が中心となります。
面接対策を行う際は、履歴書やES(エントリーシート)の内容を振り返り、どの質問でも一貫性を持たせられるよう回答を準備しましょう。
また身だしなみや入退室のマナー等、面接以外の部分でもしっかりと対策をとっておくことが大切です。