これから就活を始めようとしている就活生の中には、
「リクルートスーツを購入しようとしているけど選び方がわからない」
「リクルートスーツを着こなす際におすすめのアイテムを知りたい」
といった疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。就活を実施していくにあたってリクルートスーツは必要不可欠なアイテムの1つですが、選ぶ際のポイントを理解している人はあまり多くありません。
リクルートスーツの最適な選び方を知らずに購入してしまうと、身だしなみが整わず、ビジネスマナーを理解できてい就活生という認識を持たれかねないため注意が必要です。
この記事を読めば、就活を進めるにあたり最適なリクルートスーツの選び方を理解できます。さらに、就活を進めていく上でおすすめのアイテムもメンズ向け、レディース向けのそれぞれを紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
まずは就活におすすめのリクルートスーツの色を理解しよう！
リクルートスーツの選び方を理解する前に就活の場に相応しいスーツの色合いを把握しておくことが大事です。そこで、まずはじめに就活生が選ぶべきリクルートスーツにおすすめの3色を紹介しますので、一緒に見ていきましょう。
①黒
リクルートスーツの定番の色と言えば黒です。周りの就活生との調和がとれ、変に目立つことがない黒は使い勝手が良いですし、まじめさや誠実さを印象付けることができます。
黒のスーツは、リクルートスーツのほか、礼服や喪服にも着用することができるというメリットがあります。
②ネイビー
ネイビーは若々しさや爽やかさを与える色合いであり、まさに就活生にピッタリであるといえます。社会人になってからも、日常的に使うことのできる色なのでおすすめです。
ただ、あまりにも青みが強くなってしまうと悪目立ちしてしまうため、色味は、濃い目のダークカラーを選びましょう。
③グレー
グレーは気品や知的な印象を与える色であり、上品な雰囲気に着こなすことができます。また、就活生の多くは黒かネイビーのスーツを着用していることもあり、他の就活生と差別化しやすい色味と言えるでしょう。
ただし、ネイビー同様にグレーも色味によって印象が変わってしまうことがあり、あまり明るみが強い色だとカジュアル感が強くなり、就活には適しないのでチャコールグレーのような濃い目の色合いがおすすめです。
男性・女性共通！ 就活で使用するリクルートスーツの最適な選び方
それではこれから就活を始めようとしている方に向けてリクルートスーツの最適な選び方を解説していきます。
ここではリクルートスーツを選ぶ際に重要な4つの要素について男女共通の視点で解説していきます。ぜひ参考にして最適なリクルートスーツを選び抜きましょう。
①ジャストサイズを選ぶ
スーツ選びで最も重要なのはサイズ感です。大きすぎると、ダボついてやぼったく見えてしまいますし、逆に小さすぎると窮屈で格好悪く見えてしまいます。そのため、購入の際には、試着したうえで自分に合ったサイズのものを選びましょう。
サイズ感にこだわりたい人はオーダースーツ
特に、サイズ感にこだわりたいという方は、オーダースーツがおすすめです。オーダースーツは一人ひとりの体型に合ったものを仕立てていくので、既製品にはないフィット感と着心地の良さがあります。
既製品と比べると値段は張りますが、就活時のみで使い終えるのではなく長く大事に着続けたいという方にはぜひおすすめです。
②手入れのしやすさ
近年は、自宅で洗うことのできるウォッシャブルスーツも多く販売されています。特に、リクルートスーツを1着で済ませようと考えている方は、自宅で洗うことができれば汚れてもすぐに洗濯することができ、手軽にお手入れすることができるのでおすすめです。
ただし、洗濯後はややしわが残ることがあるので、必要に応じてアイロンがけをするようにしましょう。
③カラー
リクルートスーツを選ぶ際にはどの色にしようか迷う方も多いのではないでしょうか。一昔前だと「就活の場＝黒のスーツ」というのが定番でしたが、時代とともに徐々にそのイメージも薄れつつあります。
また、志望する業界によっても許容されるカラーは異なります。例えばフォーマルな服装を重んじる金融業界であれば黒が推奨されますし、カジュアルな服装で許容されるアパレル業界やコンサル業界であれば必ずしも黒でなければならないという訳ではありません。
そのため、ご自身が受ける業界にもよりますが、前述の通り、就活の場では黒・ネイビー・グレーが清潔感がありきちんと着こなすことのできるおすすめカラーとなっています。
④機能性
就活では説明会の参加や面接など、リクルートスーツを着用して結構な距離を歩いて移動することがあります。
そこでおすすめなのが、伸縮性の高い、ポリエステルやポリウレタンといった素材を用いて作られたスーツです。動きやすいストレッチ素材であれば、長時間着用していても疲れにくいですし、しわになりにくく、型崩れもしにくいので使い勝手が良いのが魅力です。
着こなす際のおすすめアイテム（メンズ編）
リクルートスーツの最適な選び方を理解できたところで、続いては実際にリクルートスーツを着こなす際におすすめのメンズ向けのアイテムを紹介します。
スーツをきちんと選んでも、選ぶ小物で間違ってしまうと、見栄えが悪くなってしまうので、細部まで気を抜かずに選んでいきましょう。
①ジャケット
リクルートスーツを着こなす際にはジャケットのサイズ感はとても重要です。サイズの合ったものでなければ、清潔感のある着こなしはできないため、特に気をつけたいアイテムの1つです。
メンズの場合、前身頃は握りこぶしが入るくらいのゆとりがあるのがジャストサイズですし、肩幅は、肩パッドが少しつまめるくらいの余裕があるくらいが良いでしょう。袖丈は、手首のでっぱり部分くらいを目安とし、中のワイシャツの袖は1.5センチほど見えるくらいがちょうどよい長さとされています。
②パンツ
パンツの裾は、靴の甲に軽く触れるくらいの長さである、ハーフクッションと呼ばれる長さがすっきりとスマートに見えるためおすすめです。パンツの裾幅に関しては、19〜20センチのものを選ぶと、裾丈とのバランスもちょうどよくなり、綺麗に見えます。
③ワイシャツ
白の無地で、衿の形はレギュラーカラーかセミワイドカラーといった定番のものがおすすめです。スーツ同様に、サイズ感があっていないと途端に格好悪く見えてしまいますので、サイズはしっかりと採寸の上ピッタリのものを選ぶようにしましょう。
インナーにも気を配ろう
ワイシャツの下に着るインナーについては色味が目立たない白がおすすめです。イオンやユニクロで購入できるもので十分ですが、特にユニクロで販売しているエアリズムは速乾性もあり、汗のかきやすい夏場でも重宝するアイテムの1つです。
反対に黒系のインナーはワイシャツから透けてしまうので避けるようにしましょう。
④ネクタイ
メンズ特有のアイテムであるネクタイはネイビーや青、グレー、赤、えんじなど色にはさまざまな選択肢がありますが、いずれにしても派手過ぎずに落ち着いた色味のネクタイを選ぶのがおすすめです。
また、ネクタイの柄はストライプ、チェック、ドットなどこちらに関しても、好みのものを選ぶでかまいませんが、色同様に派手な印象を与えるようなものは避けましょう。
⑤ベルト
ベルトは、ジャケットで隠れてほとんど見えないからどんなものでも良いか、と考える方もいるかもしれませんが、動いていると案外、ベルトまでしっかり見えるものですので、気を抜かずに正しいものを選ぶ必要があります。
就活におけるベルトの色は、黒が基本で、さらに靴と色と素材を合わせると、統一感が出ます。派手な装飾などがついているものは避け、シンプルなものを選ぶようにしましょう。
⑥靴
黒の革靴が使い勝手が良く、おすすめです。ストレートチップと呼ばれる、つま先に一直線のラインが入っているデザインや、つま先部分にU字型の装飾があるUチップと呼ばれるデザインなどが人気となっています。
⑦コート
トレンチコートやステンカラーコート、チェスターコートなどがおすすめです。色味は、黒やネイビー、グレーやベージュなどが使い勝手が良く、ビジネスシーンでも多く見られます。
ダッフルコートやダウンコートなどは、カジュアルな印象になってしまうため就活では避けるようにしましょう。社会人になってからも、必ず使うものなので持っていない方はこの機会に1着そろえておくことをおすすめします。
⑧カバン
ベルトは、ジャケットで隠れてほとんど見えないからどんなものでも良いか、と考える方もいるかもしれませんが、動いていると案外、ベルトまでしっかり見えるものですので、気を抜かずに正しいものを選ぶ必要があります。
就活におけるベルトの色は、黒が基本で、さらに靴と色と素材を合わせると、統一感が出ます。派手な装飾などがついているものは避け、シンプルなものを選ぶようにしましょう。
着こなす際のおすすめアイテム（レディース編）
メンズに続いて、レディース向けのおすすめのアイテムを紹介します。ぜひ参考にしてください。
①ジャケット
レディース向けのジャケットについてもサイズ感が重要で、前身頃はジャケットのボタンをすべて留めた時に、シワが入らないようなサイズ感のものを選びます。
肩幅は、ジャケットを羽織ったときに、肩に窮屈な感じがなければ問題ありません。袖丈は、手首が隠れるくらいが目安となっています。着丈は、ヒップの一番高い部分にかかる程度がちょうどよい長さです。
②スカート
立った時に膝が隠れ、座ったときに膝上5センチ以内の長さがよいとされています。それよりも短いのはもちろん、長すぎるのもバランスが悪くなってしまいますので、ちょうどよい丈のものを選びましょう。
③ブラウス
メンズ同様にレディースも白の無地のものがおすすめです。第1ボタンがないスキッパーカラーと呼ばれるものや、スタンダードなシャツカラーを選ぶと間違いないでしょう。
④パンプス
黒い革製のもので、ヒールの高さは5センチ以下のものを選びましょう。ピンヒールは就活にはふさわしくないので、安定感のある太めのものがおすすめです。
⑤コート
コートに関しては、メンズ同様に、トレンチコートやステンカラーコート、チェスターコートなどがおすすめです。色味は、黒やネイビー、グレーやベージュなどから、スーツの色とのバランスを考えて選ぶのが良いでしょう。
⑥カバン
カバンに関してはメンズと差はなくレディース向けも同じポイントを意識して購入すると良いでしょう。デザイン性を求めたくなるかもしれませんが、就活用のカバンは容量や自立型などの機能性を重視するようにしましょう。
就活生がリクルートスーツ購入時に注意する4つのポイント
続いて、スーツを買うときに注意しておきたいポイントをご紹介していきます。リクルートスーツが初めて購入するスーツになるという方も多いのではないでしょうか？
あらかじめ注意しておくべきポイントを理解することで、スムーズに選ぶことができるようになります。
①試着は必ずする
まず、スーツを選ぶ際には必ず試着をするようにしましょう。スーツはサイズ感が命です。どんなに、高級な生地安的なデザインであったとしても、サイズがあっていないと途端に格好悪く見えてしまうものです。
例えばウエストのサイズのみでズボンを判断して試着なしに購入して、いざ着てみると案外合わない部分が出てきたりして焦ってしまうことになりかねません。多少手間はかかりますが、必ず試着をしたうえで自分の体型にフィットしているかを確認して、購入するようにしましょう。
②裾はシングル仕上げ
パンツの裾を折り返さない仕上げ方をシングル、折り返す仕上げ方をダブルと言います。リクルートスーツを選ぶときには、よりフォーマル度の高い印象のシングルとなります。
就活で着用するパンツをダブル仕上げにしてしまうとおしゃれに見えるかもしれませんが、シングルと比べて装飾性がありややカジュアルな印象となるためおすすめできません。
③季節に合わせて選ぶ
夏場の就活は、通年のスーツを着て男性ならネクタイを締めて説明会や面接に参加するのは、暑くてしんどいものです。しかしながら、クールビズの指定などがない場合であれば、基本はスーツを着用して参加することとなります。
そんな時におすすめなのが、夏用スーツです。生地が薄く通気性に優れた夏用スーツは、暑い夏でも快適に過ごすことができます。2着目の購入を検討している方は、夏用スーツを選ぶのもありです。
④2セット以上用意する
各社説明会や面接がおこなわれる時期は大体重なってくるので、連日リクルートスーツを着て参加することとなります。
雨でぬれてしまったり、汚れてしまったときでも、リクルートスーツを2着用意しておけば翌日もすぐに対応できるという心強さがあります。また、2セットあれば、交互に着ることでスーツを休ませることができるというメリットもあります。
長く綺麗にスーツを保ちたい方には、2セット以上用意することをおすすめします。
ビジネスマナーを押さえよう！ 着こなす際のポイント5選
続いては、ビジネスマナーに基づくスーツの正しい着こなし方をお伝えしていきます。正しい身だしなみで参加することは、第一印象にもかかわる重要なポイントとなります。
ビジネスマナーの一つなのでしっかりと押さえて、身だしなみで評価を落とさないようにしましょう。
①アンボタンマナー
アンボタンマナーとは、男性がジャケットを着用する場合に、一番下のボタンを留めないというルールです。2つボタンのものなら、1つのみ留める、3つボタンのものなら2つを留めるというようになります。
一番下のボタンはあくまでも飾りボタンであり、留めることで前裾のラインが綺麗に見えなくなったり、生地にしわが寄ってしまうため、留めないようにします。
一方、女性の場合はというと、特にアンボタンマナーはありません。女性向けのジャケットはボタンをすべて留めることできれいなシルエットになるため、もともと留めることを想定して作られているからです。逆に一番下を開けているとだらしなく見えてしまうので、すべて留めるようにしましょう。
②ポケットは空に
ポケットがあると、つい物を入れたくなってしまう気持ちはわかりますが、スーツの場合には基本的には物を入れないようにします。なぜなら、ものを入れるとその重みでスーツの型が崩れてしまうからです。
ハンカチ程度であれば問題ありませんが、重みのあるものを入れるのは避けましょう。必要なものは、すべてバッグに入れて持ち運ぶようにすることを意識しておきましょう。
③靴下・ストッキング
男性の場合は、黒かネイビーの無地のものがおすすめです。立っているときにはほとんど見えることがないものの、面接などで座って話をするときには、しっかりと足元まで見えるので、気遣いを怠らないようにしましょう。
女性の場合は、スカートでもパンツの場合でも、ストッキングを着用します。自分の肌色に合ったものを選びましょう。また、破れたりする場合もあるので、替えを持って歩くと安心です。
④スカートかパンツか
女性の場合は、スカートかパンツ、どちらを選ぶべきか迷うかもしれません。結論から言うと、スカートでもパンツでもどちらでも構いません。
リクルートスーツには、ジャケット・スカート・パンツの3点セットで、売られているものもあり、こちらを揃えておくと、気温に応じてどちらを履くか選ぶこともできますし、万が一汚れてしまったときに代用することもできるので安心です。
⑤ストライプは避けよう
スーツの種類の中には無地だけではなく、ストライプ柄もありますが就活で着用するリクルートスーツではストライプ柄は避けた方が無難です。
一見、ストライプ柄のスーツは無地に比べてオシャレに見えますが就活で求められるのはオシャレではなくフレッシュさですので、無地のスーツに並んだ際に目立ち過ぎるストライプ柄は避けるようにしましょう。
まとめ｜リクルートスーツの選び方を理解して就活を進めよう！
リクルートスーツは、就活の説明会や面接での第一印象を左右する非常に重要なものです。お伝えしてきたとおり、選び方も大事ですが、着こなし次第で見た目も大きく変わってきます。
社会人になる第一歩として、しっかりとビジネスマナーを理解したうえで、きちんとした清潔感のある着こなしをするように心がけて就活に挑みましょう。
