「就活で受ける業界を絞るべきか」「業界がバラバラだと面接で不利になるのか」と悩んでいる方は多いでしょう。
確かに、業界を絞って就職活動を進める人がいる一方で、幅広い業界を受ける人も少なくありません。
しかし、企業側から「なぜ業界を絞らないのか?」と質問されることもあり、答え方に工夫が必要です。
本記事では、業界を絞らない就活のメリット・デメリット、就活の軸の作り方、面接での答え方などを詳しく解説します。業界がバラバラでも自信を持って就活を進められるよう、ぜひ参考にしてください。


就活で業界を絞らずバラバラで受けるのはアリ?ナシ?
就職活動では「特定の業界に絞ったほうが良い」と言われることが多いですが、必ずしもそうとは限りません。
ここでは、業界を絞らないことのメリット・デメリット、企業側の視点について解説します。
業界をバラバラに広く見るメリット・絞らないデメリット
業界をバラバラに受けることには、以下のようなメリットがあります。
- 選択肢が広がる
- 新たな発見がある
- 柔軟なキャリア選択ができる
特定の業界にこだわらないことで、多くの企業に応募でき、チャンスを増やせるでしょう。
また最初は興味がなかった業界でも、絞らずに色々な企業を調べていくうちに魅力を感じることもあります。もし就職した先でうまくいかずに転職となっても色々な仕事を見る癖をつけておくことで、自分に本当に合う仕事が見つかる助けにもなります。
一方業界をバラバラに見ることのデメリットは以下の通り。
- 面接で一貫性を求められる
- 企業側に「軸がない」と思われるリスク
- 企業研究の負担が大きい
業界ごとに異なる志望動機を考える必要があるので限られた就活に書けられる時間の中でうまく調べていく必要があります。
業界を絞っていないことが「就活の軸が定まっていない」と見られる可能性があるので、対応を考えておかなければなりません。
企業は「なぜ業界を絞っていない」ことを気にするのか
就活面接で企業は、応募者が「なぜこの業界を志望するのか」を重視します。
志望する業界への興味や想いの強さを確認しておきたいのはもちろん、今後長く働いていけるほどの長期的な目線で考えているのかを見ています。
そのため、業界がバラバラだと企業側としては本当に興味があるのか気になり、「なぜうちの業界なのか?」と質問されることが多いのです。
もし聞かれた時のためにこの質問に対して、適切な答え方を準備しておくことが重要です。
業界がバラバラな場合の就活の軸の作り方
就活の軸を明確にすることで、業界がバラバラでも一貫性のある志望動機を作ることができます。
ここでは、就活の軸の重要性と、具体的な作り方について解説します。
就活の軸とは?明確にする重要性
就活の軸とは、「自分が仕事に求める価値観や基準」のことです。
例えば、「成長できる環境であるか」「人の役に立てる仕事」などが挙げられます。業界がバラバラに異なっても、この軸が一貫していれば、説得力のある志望動機を作ることができます。
就活の軸を作るときのポイント
業界が違っても、共通するポイントを見つけることで一貫性を持たせることができます。
例えば、「人と関わる仕事」「課題解決をする仕事」など、業界を超えた共通の要素を見つけると良いでしょう。
具体的な回答の例は以下のようになります。
「私は人と関わる仕事を重視しており、営業職や人材業界に興味を持っています。その中で、御社の○○の事業に魅力を感じ、応募しました。」
面接で「受ける業界がバラバラ」と指摘されたときの答え方
面接では、「なぜ業界を絞らないのか?」と質問されることがあります。
ここからは、実際の面接での効果的な答え方について解説します。
志望動機を伝える際のポイント
志望動機は、企業ごとにしっかりと考え、一貫性を持たせることが重要です。
バラバラに絞らず見ている場合でも受ける企業一つ一つの企業研究を徹底し、この会社だからこそ働きたい理由を明確にしましょう。
企業の会社説明会に参加済みであればそのときの説明や印象に残ったことを、HPを参考にするなら仕事内容や実績の部分を見て読み取ると良いでしょう。
面接では「御社の○○な点に特に魅力を感じています」と具体的に答えると好印象です。
志望している業界がバラバラでも共通する強みの伝え方
業界がバラバラでも、共通する強みを持っていれば一貫性のある志望動機を作ることができます。
例えば、以下のような伝え方が考えられます。
コミュニケーション能力

「私は人と接することが好きで、相手のニーズをくみ取る力があります。○○業界では営業職、△△業界ではカスタマーサポートを志望していますが、どちらもお客様の課題を解決する仕事であり、自分の強みが活かせると考えています。」
データ分析力



「在学中のインターンシップでマーケティングのデータ分析を担当し、数値をもとに改善策を提案する経験を積みました。このスキルは、IT業界のデータサイエンティストや小売業界の売上分析にも応用できると考えています。」
「まだ志望業界を絞っていない」と正直に言うのはアリ?
たとえ業界をバラバラに見ていても就活面接で「まだ業界を絞っていません」と正直に伝えるのはリスクがあるため、できるだけ避けましょう。
代わりに、「複数の業界を比較検討しており、特に○○に関心があります」と志望している職種をバラバラに見ていることを前向きに伝えるのがベストです。
記事まとめ:業界を絞らない就活で成功するための3つのポイント
業界がバラバラでも、適切な答え方をすれば問題ありません。
就活の軸を明確にし、企業ごとに志望動機を考えることで、納得感のある回答ができるようになります。
本記事でお伝えした業界がバラバラの就活で成功するためのポイントは以下の3つです。
- 企業ごとにしっかり企業研究を行う
- 「なぜこの会社なのか」を明確にする
- 志望動機に一貫性を持たせる
バラバラに志望している場合は業界ごとに異なるポイントを把握し、企業研究を深めることが大切です。
就活の軸をしっかりと作り、それを基に志望動機を作ることで、業界がバラバラで合っても一貫性のある回答ができます。
このように基盤作りを固めておくと、どのような仕事に対する面接でも柔軟に対応できて自信を持って受け答えができるようになるでしょう。
もし企業研究や面接対策で迷ったら、ぜひ就活エージェント「JOBマッチ」に相談してみてください。新卒就活生をサポートしている「JOBマッチ」では、企業研究の方法についても丁寧に指導しています。