就活でリクルートスーツを着るときに欠かせないのが「ネクタイ選び」。面接で好印象を得るためには、選び方を知っておく必要があります。
そうはいっても、ネクタイにはさまざまな柄や色、素材があり、何を基準に選んだらいいのかわからない、という人も多いのではないでしょうか。
そこで、就活生の無料相談支援を行っている「JOBマッチ」を担当している私がこの記事を担当し、就活で印象よく思ってもらうための「ネクタイ選び」についてアドバイスします。最後まで読んで、就活をスムーズに進めるためのヒントにしてください。
就活のネクタイの選び方のポイント
就活のネクタイの選び方のポイントは、柄や色の他に素材や幅に気を付けることです。
柄や色についてはこの後で詳しく解説しますが、素材については100%シルク素材が無難です。光沢感が強いポリエステルに比べると「きちんと感」があり、就活にふさわしいといわれています。
また、幅については太すぎず細すぎない7~8cmが最適ですので、選び方のポイントを押さえておきましょう。
ネクタイでおすすめの柄
就活用のネクタイは自分をアピールするための大切なアイテムです。無難な柄を選びがちですが、就活にふさわしい柄や色を選ぶことで表情が明るくなり、面接での印象もアップします。
リクルートスーツ着用時はもちろん、証明写真を撮る際やインターンの際も気を配りながら選んでみましょう。
無地
無地は就活における定番の柄です。「清潔感」「誠実」「勤勉」といった真面目な印象を与えることができます。
無地はどんなリクルートスーツにも合いやすく、柄で悩んでしまう人におすすめです。
その反面、柄がない分色選びで印象が大きく変わります。色選びには特に気を付けましょう。
チェック
チェック柄は少しカジュアルな印象になるため、金融や公務員などのカッチリした業種にはやや不向きです。その反面、アパレルや広告などクリエイティブな業界には適しています。
チェック柄は「フレッシュ」「親しみやすい」「元気」といった印象です。
ただし、就活では太めのチェック柄は避けた方がいいでしょう。細めのチェックよりカジュアルさが増してしまうため、面接官によってはマイナスの印象を与えてしまいます。
ドットや水玉
ドットや水玉は「真面目」「誠実」「落ち着きのある」といった印象を与えることができます。ただし、ドットや水玉の柄が大きいと砕けた印象になるので要注意。
小さめのドットや水玉であれば上品な雰囲気になります。間隔が7~8mm程度であれば就活のリクルートスーツに合わせても問題ないでしょう。
ストライプ
ストライプは就活生の間では定番中の定番の柄です。「知的」「洗練された」といった爽やかさをアピールすることができます。とくに就活では細めのラインが等間隔に並んだストライプがおすすめ。
大きい幅のストライプは主張が強く、面接官からあまり好まれない傾向があるので注意しましょう。
レジメンタル
レジメンタルもストライプの一種で「レジメンタルストライプ」とも呼ばれています。イギリスの連隊の軍旗から広まった柄で、ストライプが斜め右上に向かっています。
斜め右上の柄が「右肩上がり」に通じることから、就活ではゲン担ぎの意味で使われているのも特徴です。ストライプと同様に「知的」「洗練された」イメージを演出することができるでしょう。
小紋
小紋柄は小さな紋章が配置された柄です。小紋柄のネクタイは「誠実」「落ち着きのある」といった印象になります。
ストライプやレジメンタルに比べると色数が少ないため、どんなリクルートスーツにも合わせやすいでしょう。柄が大きいと大雑把に見られがちなので、小さく控えめな柄がおすすめです。
就活のネクタイでおすすめの色
就活のネクタイの色もさまざまなバリエーションがあります。自分が好きな色で選ぶのも間違いではありませんが、面接官にどのようなイメージを与えたいかで選ぶのがいいでしょう。
以下では、就活のネクタイでおすすめの色と面接官に与えるイメージを解説します。
赤や臙脂(えんじ)
赤や臙脂などのカラーは、「情熱」を感じさせる色です。自分の熱意をまっすぐに伝えたいとき、最終面接など気合を入れたいときに適しています。アメリカの大統領演説でも赤のネクタイを着用しているシーンをよく見掛けますが、気持ちの引き締めの表れといえるかもしれません。
活動的、またはエネルギッシュなイメージもあるため、営業などの業種にもおすすめです。
ただし、派手な赤色はやや攻撃的な印象に見えるので、臙脂やくすんだ赤などを選ぶのが無難です。
橙や黄色
橙や黄色は「協調性」や「親近感」といった、相手の警戒心を和らげる効果があります。接客や販売、クリエイティブな業界におすすめです。活発な印象を与えやすく、グループディスカッションでコミュニケーションスキルを発揮したいときにも最適です。
その一方で少々くだけた印象に見られることもあるため、金融や公務員の面接では明るい色は避けた方がいいかもしれません。
ブルーや紺
ブルーや紺は就活ではもっともオーソドックスなカラーです。「清潔」「誠実」「勤勉」「真面目」といった印象を与えられるでしょう。
ブルーや紺のネクタイを敬遠する業界はほぼありませんので、1本はもっておくと便利です。どんなリクルートスーツにも合わせやすいメリットがあります。夏に着用すれば季節感を演出できますが、冬には寒々しい印象になってしまうので要注意です。
グレー
グレーは「知的さ」や「上品さ」を演出したいときに効果的。金融や公務員といった真面目なイメージを重要視する業界に最適です。
その反面、自己主張が弱いと感じられたり、面接官の印象に残りづらかったりすることもあります。業界に合わせてカラーコーディネートするのがポイント。グレーでも無地ではなく、控えめな柄物を選ぶのもいいでしょう。
NGといわれる柄や色
就活のネクタイには面接官から好まれない柄や色が存在します。合否に大きく左右するわけではないものの、気を付けた方がいいのは事実です。
以下では、就活のネクタイでNGといわれている柄や色を解説します。
NGといわれる柄
- ペイズリー
- 太めのストライプ
- 大きすぎるドット・水玉柄
- キャラクターデザイン
一般的に派手な柄は就活には不向きです。「目立ちたい」「印象に残るようにしたい」という思いから派手な柄を選ぶ人もいますが、却って自己主張が強すぎるなどの評価につながってしまいます。
「おしゃれだから」といった理由で選ぶのももちろんNGです。TPOをわきまえてネクタイの柄を選びましょう。
NGといわれる色
- 紫・ピンク
- 白
- 黒
- 季節外れの色
紫は高貴な色、ピンクは明るい色から好む人も多いですが、ビジネスシーンでは敬遠されやすいカラーです。個性的な色=扱いにくい人物と思われてしまうかもしれません。
また、白や黒は冠婚葬祭で使う色なので、就活の場では使わないようにしましょう。夏に茶色などの暖色系、冬に水色などの寒色系も避けた方が無難です。季節感のない色は面接官の印象が悪くなる恐れがあります。
就活生からのよくある質問
就活のネクタイが合否に直結するわけではないものの、ネクタイ1本選ぶのに慎重になってしまう就活生も多いでしょう。
以下では、就活のネクタイでよくある質問をまとめました。
Q. リクルートスーツのネクタイの結び方は?
Q. 証明写真と同じネクタイの柄でもOK?
Q. 業界ごとにおすすめの色はある?
以下では、業界別におすすめのネクタイの色を表で解説します。
業界 | 業界のイメージ | おすすめの色 |
金融・公務員 | 誠実・勤勉・真面目 | グレー、ブルーや紺 |
アパレル・クリエイティブ | 華やか・社交性 | 橙や黄色 |
商社 | 熱意・積極性 | 赤や臙脂 |
IT・サービス | 親近感・熱意 | 赤やエンジ、橙や黄色 |
先述したように、どの業界でも幅広く対応できるのはブルーや紺色です。清潔感のあるカラーは面接官から好まれるでしょう。ただし、冬の着用は寒々しくなるため、避けた方が無難です。
Q.ブランド物のネクタイはNG?
とはいえ、ブランドロゴが大きく配されたネクタイは就活にはNGです。就活にふさわしい柄や色のネクタイを選びましょう。
まとめ
リクルートスーツに合わせるネクタイは、選ぶ柄や色によって面接官に与える印象が変わります。
無地は就活ではスタンダードな柄ですし、チェックの他、水玉やドット、ストライプ、レジメンタルストライプ、小紋柄などさまざまです。ネクタイはただのスーツに合わせるアイテムだけではなく、「私はこういう性格です」というアピールをするのに役立ちます。業界や希望職種のイメージに合った柄や色を選ぶのも大事なポイントです。
自分の長所を最大限にアピールできるネクタイを選び、面接官の印象アップを狙いましょう。