大学生にとって長い就職活動の中で、書類を通して自分をアピールできる「履歴書」。
企業に自分のことを知ってもらう絶好の機会ですが、テンプレートの選び方や書き方がわからずに悩んでいませんか?
基本のテンプレートから個性を強調したい時に使えるテンプレートまで、履歴書には多くの”型”が存在します。
この記事ではお気に入りのフォーマットが見つかる履歴書テンプレート9種類や、書き方のコツを解説しています。
写真や用紙サイズについてなど、就活生が履歴書の書き方で抱える疑問も解決できるので、ぜひ最後までご覧ください。
就活で役立つ!履歴書テンプレート9種類と書き方のコツ
就活生にとっての履歴書とは「氏名」「住所」「学校や会社の経歴」「自己PR」など、プロフィールを記入するものです。
入社後は人事データに使われ個人情報を扱う書類として大切に保管されるので、正確に記載する必要があります。
◆履歴書テンプレートの一覧
- 基本の履歴書テンプレート(厚生労働省様式)
- JIS規格の履歴書テンプレート
- 大学指定の履歴書テンプレート
- 新卒や初めての転職者向けの履歴書テンプレート
- 志望動機・自己PR欄が大きい履歴書テンプレート
- 学歴や自己PRなどをたくさん記入できる履歴書テンプレート
- 長所や個性をアピールしたい方向けの履歴書テンプレート
- 趣味・特技欄のない履歴書テンプレート
- WordやExcelがないMacユーザー向けの履歴書テンプレート
企業からテンプレートに関する指定が場合はどれを使っても問題ありません。
ただし、指定に反する履歴書の提出は「ルールに目を通せない人」として、大幅な印象ダウンにつながりかねません。
場合によっては、履歴書を受理してもらえない可能性があるので注意してください。
①基本の履歴書テンプレート(厚生労働省様式)
厚生労働省が2021年4月に公表した履歴書のテンプレートです。
男女差別やジェンダーへの意識の高まりから性別欄に「男・女」の選択がなく、任意記載となっています。(未記載も可)
また「通勤時間」「扶養家族数(配偶者を除く)」「配偶者」「配偶者の扶養義務」の4項目もありません。
自己PR欄のスペースが多いので、自分のスキルや熱意をしっかり伝えたい就活生におすすめです。
②JIS規格の履歴書テンプレート
JIS規格の履歴書テンプレートは採用している企業が多いことで有名です。
JISとは「Japanese Industrial Standards」の略称で、日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格を意味します。
国が定めたフォーマットの履歴書と言えるでしょう。
「志望動機」「特技」「好きな学科」「アピールポイント」など、自由記入欄がひとつにまとめられているのが特徴的です。
自己PR欄が少ないため、就活生にはあまりおすすめできません。
なお、NPO法人から性別欄の廃止を求める要望を受け、テンプレートは2020年7月にJISのホームページからダウンロードできなくなりました。
③大学指定の履歴書テンプレート
新卒の就活生向けに作られた、大学指定の履歴書テンプレートです。
「大学時代に頑張ったこと」「卒業論文の内容」といった記載欄が設けられています。
「扶養家族」や新卒の就活生には関係のない項目が削除れており、シンプルな印象を受けます。
自己PRのスペースが広いので、サイズいっぱい記入できるようにエピソードを用意しておきましょう。
大学内の購買部で購入できるので就活生はチェックしてみてください。
④新卒や初めての転職者向けの履歴書テンプレート
学歴や職務経歴のスペースが少ないことが特徴的です。
「学歴や職務経歴の空白が気になる」という、初めての就活や転職をする人におすすめのフォーマットです。
⑤志望動機・自己PR欄が大きい履歴書テンプレート
「志望動機」「自己PR」をたくさん記入できる履歴書テンプレートです。
採用担当者の興味を引くスキルやエピソードがあればその都度メモを残しておき、就活を有利に進めましょう。
⑥学歴や自己PRなどをたくさん記入できる履歴書テンプレート
学歴や職務経歴、自己PRなどがたくさんあるという就活生におすすめです。
話がまとまっていないと採用担当者を混乱させてしまうので、履歴書の書き方をきちんと勉強してから記載しましょう。
⑦長所や個性をアピールしたい方向けの履歴書テンプレート
こちらの履歴書テンプレートは長所や短所、特技など「個性」を強調したい人にぴったり。
「学歴」「職務経歴」「資格・免許」などの記入サイズが小さくなっています。
多様的な強みや個性を求める、ベンチャー企業やスタートアップ企業の就活生におすすめです。
⑧趣味・特技欄のない履歴書テンプレート
趣味や特技が思い浮かばないという就活生は多いかもしれません。
自分では何気なく行っていることでも、他人から見れば強みに見えることもあります。
できる限り、趣味や特技も履歴書に記載できるようなテンプレートの使用が望まれます。
⑨WordやExcelがないMacユーザー向けの履歴書テンプレート
WordやExcelが使えないMacユーザー向けの履歴書テンプレートです。
ダウンロードして使うテンプレートはWord形式【.docx】、Excel形式【.xlsx】、PDF形式のいずれか。
Macユーザーの方は、Pages形式【.Pages】に対応したテンプレートをダウンロードしてください。
WordやExcelなどパソコンで作成するときのコツ
ダウンロードした履歴書テンプレートをWordやExcelで作成する就活生は多いです。
基本的には、文字サイズを整えるだけで簡単に履歴書を作成できる「Word形式」がおすすめです。
どちらの形式でも「フォント(書体)」や「文字サイズ」を揃えることで、見やすさが格段にアップします。
内定に直接的な影響はありませんが、採用担当者の負担が軽減されることで「気遣いのできる人」と思われるはずです。
履歴書を印刷する場合は「体裁が崩れていないか」や「最後の一文字まで印刷されているか」を必ず確認してください。
履歴書テンプレートや書き方に関するQ&A7つ
用紙サイズや経歴欄の記載など、履歴書テンプレートや書き方に関するQ&A7つを紹介します。
目を通せば悩んでいた履歴書作成が順調に進み、周りの就活生にどんどん差をつけられます。
Q1.履歴書の用紙はA4サイズで大丈夫ですか?
企業側から履歴書のサイズについて特に指示がない場合は「A4サイズ・2枚」がおすすめです。
「見開きA3サイズ」もありますが、送付状をはじめ提出書類の多くがA4サイズなので綺麗に統一できます。
Q2.パソコン作成と手書き作成ではどちらがいいですか?
履歴書にパソコン作成と手書き作成の決まりはありません。
近年はパソコン作成の提出が増えているので、就活生は普段からパソコンの操作に慣れておくと良いでしょう。
IT企業や外資系企業、事務職はパソコンスキルを求められるため、パソコンで作成する履歴書を使ってください。
Q3.写真は送付しなくてもいいですか?
写真はあなたの人柄を伝えるものであり好印象を与える良い機会なので、必ず送付してください。
3ヶ月以内に撮影したものなら、面接時に相手に違和感を与えることもありません。
サイズは縦4.0cm×横3.0cmが一般的で、スピード写真でも大丈夫です。
添付した写真が剥がれることを想定して、写真の裏に「氏名」と「学校名」を記入しておきましょう。
Q4.ダウンロードしたテンプレートのフォーマットを変更しても大丈夫ですか?
ダウンロードしたテンプレートのフォーマット(レイアウト)は変更しても問題ありません。
いざ記入してみると「空欄が多くて気になる!」という就活生も多いはずです。
経歴や趣味といったサイズレイアウトをうまく変更して、納得のできる履歴書を作成しましょう。
Q5.履歴書の日付はいつにすればいいですか?
履歴書の日付は郵送または投函する日、持参する就活生は持参日を記入します。
「和暦」や「西暦」は問いませんが、履歴書の経歴欄やESなどの書類と統一することが大切です。
Q6.履歴書と職務経歴書の違いは?
履歴書は学歴や連絡先など応募者のプロフィールを確認するための書類です。
対して、職務経歴書はこれまでの経歴や職歴、業務経験と仕事に活かせるスキルを伝えるためのもの。
履歴書は記入欄が定型化されていて、職務経歴書の記入欄は自由な書式になっています。
Q7.自己PRと志望動機は書き方は変えるべき?
自己PRと志望動機は「伝える内容」が異なることから、書き方を変える必要があります。
自己PRは長所や短所、仕事への姿勢などをアピールするための項目です。
志望動機は「企業を選んだ理由、企業に活かせる経験やスキル(エピソードを添えて具体的に)、入社後に実現したいこと」の3つで構成されます。
内容が重なる部分もありますが、考えが混在しないように”目的”を分けて作成してください。
就活で悩んだら就職エージェントに相談してみよう
履歴書テンプレートによる使い分けや書き方のポイントはわかりましたか?
初めての就活は「何を書いたらいいかわからない」「自分のアピールポイントが見つからない」などの声が多く聞こえます。
長い就活の中で、履歴書は企業に自分のことを知ってもらう大切な第一歩です。
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