就職活動の面接では必ずといっていいほどあなたの長所や短所についての質問が聞かれます。すぐに答えられる就活生なら問題ありませんが、ほとんどの就活生がどう答えるべきか迷ってしまうのではないでしょうか。
なかでも優柔不断を短所にする場合、面接でマイナスイメージが付かないか不安になってしまいますよね。
今回は、就活生の無料相談支援を行っている「JOBマッチ」を担当している私がこの記事を担当し、就活の面接で優柔不断の短所を伝える際のポイントをエピソードを交えた例文付きで解説します。最後まで読んで参考にしてみてください。
優柔不断という短所を持つ人の特徴
優柔不断と自覚がある人、または優柔不断と他人から言われたことがある人には共通する特徴があります。
以下では、優柔不断という短所を持つ人の特徴を解説します。
- 他の人の意見に左右されやすい
- 主体性が乏しい
- 危機管理能力に長けている
- 協調性がある
他の人の意見に左右されやすい
優柔不断な人は他人の意見に左右されやすい特徴があります。
そもそも自分で物事を決めることに抵抗があり、すぐに周囲の意見や判断に頼ってしまうのです。自分で意見を言う機会があっても、周りから「それは違うんじゃない?」と言われるとすぐに意見を変えてしまうこともあります。
主体性が乏しい
主体性が乏しいのも優柔不断な人に見られる特徴です。
優柔不断な人は自分の意思や目標を明確に持ち合わせていません。このことから、物事に対して積極的に取り組めなくなってしまいます。自分の意見がないから常に何でもいいと思ってしまう。このことがはた目からも「あの人は優柔不断だよね」と言われてしまいます。
危機管理能力に長けている
優柔不断な人は物事への決断が遅いだけではありません。優柔不断な人は決断を決めかねている間に、さまざまなパターンを考えているのです。
Aという選択肢を選んだ場合、どのようなリスクが発生するのか。そのリスクを回避するためにどんな先回りをしておくべきなのかを精一杯シミュレーションしています。
危機管理能力に長けているのは優柔不断な人ならではの長所とも言えるでしょう。決断に時間を掛けた分、危機回避でき、それが会社の利益につながることもあるのです。
協調性がある
優柔不断な人は協調性がある人という考え方ができます。
意見を求められたときに「何でもいいです」「皆さんに合わせます」と発言することで、和を乱すことなく、その場を上手くまとめられるのです。
もちろん、会議においては色々な人の意見を要するため、毎回「何でもいいです」では困ってしまいますが、会議終盤で「私はこう思います」と自己主張する人よりは重宝されるでしょう。
優柔不断という性格を就活の短所として書くときの注意点
就活のESや面接では短所をどのように答えると、面接官の印象がよくなるのでしょうか。
以下では、就活のESや面接で短所を答える際のポイントを解説します。
- 短所が「ない」とは答えない
- 企業に対しての熱意を伝える
短所が「ない」とは答えない
結論から申し上げますと、短所が「ない」と書くのはNGです。短所を優柔不断と答えると、面接で不利になりそうだから伝えたくないと思うかもしれません。
しかし、短所を答えないでいると、面接官から「自己分析ができていない」と却って印象が悪くなってしまいます。また、企業は就活生の長所や短所を採用の判断材料にしていますし、採用後の配属部署を決めるのにも活用しています。
自己分析を行った結果、優柔不断が短所だと分かった場合は素直に記入しましょう。
企業に対しての熱意を伝える
優柔不断であることを短所としてESや面接で答える場合、企業に対しての熱意を上手にアピールしましょう。
なぜなら「内定に対しても優柔不断になってしまうのでは」と面接官が危惧する恐れがあるからです。もちろん、内定に対して迷うこと自体が悪いわけではありません。自分が出した結果に後悔しているような態度を見せるのはNGです。
内定をもらえた際はしっかりと働く意思があることを伝えましょう。
優柔不断という短所のNG表現
優柔不断という短所を就活で伝えるのは悪いことではありませんが、注意したいのは表現方法です。面接などで表現の仕方を誤ってしまうとマイナス評価に転じることも。
以下では、優柔不断という短所のNG表現を解説します。
- 決断力がない
- 自分に自信がない
決断力がない
優柔不断な人は決断力に乏しく、大事な局面でも人任せにしてしまうことがあります。これが例えばファミレスでメニューを決められない、カラオケで歌う曲で迷ってしまう程度のものならいいのですが、仕事の場面では支障をきたしてしまうことも。
職種によっては個々の決断力を求められることもあるため、優柔不断な人は「決断力がない」と言い切ってしまうのは避けた方が無難です。
自分に自信がない
優柔不断な人は自分に自信がありません。自信がないからこそ、何かを決める際も迷いが生じてしまうのです。それでいて人に対して「私はこう思います」と自分の意見を述べるのも苦手です。
自分に自信がないのは謙虚さの表われですが、自分に自信がなさすぎると、周りがその都度フォローしなければならないため、人間関係を構築するのが難しくなってしまいます。あまり自信がないことを強調しない方がいいでしょう。
就活のESや面接で使える例文3選
就活の面接で短所が優柔不断であることを伝える場合、「私の短所は優柔不断なところです」とだけ答えるのはNGです。面接官には優柔不断のエピソードを交えながら伝えましょう。
以下では、就活の面接で優柔不断という短所を聞かれた際の答え方を例文付きで紹介します。
就活で使える例文①アルバイト
私は優柔不断なところが短所です。何かを決めるのに時間が掛かってしまい、それがアルバイト先でも出てしまうことがあります。
現在洋食レストランでアルバイトをしているのですが、次に何をすべきか悩んでしまい、周りの仲間に注意されてしまうことも多々あります。
私は優柔不断な性格を直すために、何を優先すべきかリストを個人で作りました。バイト中に持ち歩き、こまめに確認するようにした結果、何をすべきか分かるようになり仲間から注意される回数が減りました。
御社でも業務をスムーズに進めるために、優先順位を意識して行動したいと思っています。
就活で使える例文②サークル
私の短所は優柔不断なところです。
サークルではリーダーを務めているのですが、費用で意見が分かれたことがあり、リーダーの私がなかなか決断できずに、部員に迷惑を掛けてしまいました。
その経験から何かの決断に迫られたときこそ、時間を決めて決断すると決めています。社会人こそ時間との勝負だと思っていますので、決断を出すべき場面ではしっかり考えて時間内に決断を出したいと思っています。
就活で使える例文③プライベート
私は優柔不断で人の意見に左右されやすいところがあります。
大学1年生の夏休みに友人と京都旅行に行ったのですが、自分が行きたいところを主張できずに友人に合わせてばかりいました。私としては行きたい場所があったのですが、それよりも友人が楽しそうだったからそれでいいと思っていました。
しかし、そんな私の様子に気付いた友人が「〇〇ちゃんの行きたいところも行こうよ」と言ってくれたので、そのとき初めて自分の主張を言うことができました。
プライベートの場とはいえ、却って友人に気を遣わせてしまったことが申し訳なく、それからはなるべく自分の言いたいことも言おうと思っています。
まとめ
就活において短所が優柔不断であることを伝えるのは問題ありません。大切なのはその伝え方です。優柔不断のエピソードを面接などで盛り込みながら、短所とどう向き合っているかを上手に伝えましょう。
就活で短所を聞かれると答えにくいと感じる就活生も多いですが、次のページでは実際に「就活で短所を聞かれてももう慌てない!内定の取れる面接対策法」をまとめています。具体的な面接対策方法を記載しているのでぜひこちらも参考にして、選考を勝ち抜くための方法をチェックしてみましょう。