「あなたの短所(弱み)を教えてください」は、就活の面接では高い確率で聞かれる質問のひとつです。就活の履歴書やESでも長所や短所について書く欄がありますが、どう答えたらいいのか分からないという人は多いのではないでしょうか。
今回は、就活生の無料相談支援を行っている「JOBマッチ」を担当している私がこの記事を担当し、就活で弱みを好印象に変えるポイントと答え方を例文付きで紹介します。本記事では「おせっかい」な短所について考えてみたいと思います。最後まで読んで、就活対策に役立ててください。
おせっかいという短所を持つ人の特徴
おせっかいな人はどのような性格をしているのでしょうか。まずはおせっかいという短所を持つ人の特徴を3つにわけて解説します。
- 他人に干渉してしまう
- 正義感が強い
- 優しくて面倒見が良い
他人に干渉してしまう
おせっかいな人はつい他人に干渉してしまいがちです。アルバイト先では新人に対し、つい手を出してしまったり、必要のないアドバイスをしてしまったりと、陰では「ちょっとおせっかいが過ぎる」と噂されてしまうことも。
正しいと思って取った行動が相手に煙たがれる恐れがあります。
正義感が強い
おせっかいな人は正義感が強く、人が困っているのを放っておくことができません。心配性の裏返しとも言えるでしょう。
心配性な人と違う点は、おせっかいな人は自分の信念や考えに自信を持っているため、すぐに行動に移すことができます。その行動に助けられる人がいる一方、中には疎ましく思われてしまうこともあるため注意が必要です。
優しくて面倒見が良い
おせっかいな人は基本的に優しく面倒見が良い人ばかりです。誰かの役に立ちたいという気持ちが強くあり、アルバイトやサークル、学校生活においてリーダーシップを発揮します。
就活でどこの業界に進もうか迷っている人、転職を考えている人はおせっかいな性格を活かせる業界が良いでしょう。ブライダル業界や販売、営業など人と接する機会の多い仕事が向いています。
おせっかいな性格を就活の短所として書くときの注意点
おせっかいな性格を短所として、就活のESや履歴書に書く分には問題ありません。重要なのは伝え方です。以下では、おせっかいな性格を就活の短所として書くときの注意点を解説します。内定を勝ち取るコツにつながる部分でもあるので参考にしてみましょう。
- おせっかいな性格を活かせることをアピールする
- 具体的なエピソードを交える
おせっかいな性格を活かせることをアピールする
志望する業界でおせっかいな性格がどう活かせるか考えてみましょう。おせっかいな性格は人と接する機会の多いブライダルや接客、営業などで重宝されやすいです。
おせっかいな人は世話焼きで人のために行動することが好きな傾向が強いので、そこを上手にアピールすることで内定を勝ち取りやすくなります。
具体的なエピソードを交える
具体的なエピソードを交えるのも大事なポイントのひとつです。おせっかいの体験談を伝えることで、本人の性格をイメージしやすくなります。
また、単にエピソードのひとつとして終わらせるのではなく、改善に向けて努力していることもアピールしましょう。
おせっかいな性格の短所のNG表現
おせっかいな性格を就活で短所とする分には問題はありませんが、伝え方を誤ってしまうとマイナス評価に。自分の言葉で考えながらアピールすることが大切です。以下では、おせっかいな性格の短所のNG表現を解説します。
- 押しつけがましいなどのネガティブな表現
- 企業や業界のイメージにそぐわない表現
押しつけがましいなどのネガティブな表現
おせっかいなところが短所であれば、それを正直に答えましょう。ただし、注意したいのはあまりにもネガティブになり過ぎる表現です。
おせっかいのネガティブ表現
- 押しつけがましい
- 干渉し過ぎてしまう
- 余計な世話を焼いてしまう
このような表現は業界によっては敬遠されてしまう恐れがあります。心配な方はネガティブな表現は避け、長所とも取れるような言い換えをしてみましょう。以下では、おせっかいな短所を長所に言い換えた言葉を一覧でまとめましたので、参考にしてみてください。
おせっかいな短所の言い換え一覧
- 責任感が強い
- 真面目で几帳面
- 他人に気を配れる
- 面倒見が良い
- コミュニケーション能力に長けている
企業や業界のイメージにそぐわない表現
企業や業界のイメージにそぐわない表現もNGです。企業が面接で見ているのは「自社とマッチする人材かどうか」です。
おせっかいな性格が自社と合っていないと判断されれば、内定を勝ち取ることは難しくなってしまうでしょう。特にブライダル業界や介護業界のような、人のお世話が中心となる仕事ではおせっかいな性格が活かせますが、人と接する機会が少ない業界や業種の場合は要注意。就活のみならず、転職の際も同じことが言えるので、短所の答え方には気を付けましょう。
就活のESや面接で使える例文3つ
就活のESや面接でおせっかいな性格を伝える際の例文を紹介します。どう答えるべきか迷っている人は以下の例文を参考にしてみましょう。
就活で使える例文①プライベート
私の短所はおせっかいで不要な気遣いをしてしまうことです。
大好きな友人が恋愛のことで悩んでいたので相談に乗っていました。その友人は告白をしたいけれど勇気が出ないということで真剣に悩んでおり、力になってあげたいと思った私は、友人の好きな人に「今好きな人はいるのか」「好きなタイプはどんな人か」と情報を仕入れては友人にそのことを教えていました。
しかし、ある日突然余計なことはしないでほしいと友人から叱られてしまいました。良かれと思って行動したことが相手の迷惑になることもあるのだと反省した私は、そこからは話を聞くことに徹しようと決め、友人との関係も悪化せずに済みました。
御社ではブライダル部門への配属を希望しています。ブライダルの仕事は人の話を聞くことが大事なポイントだと思っているので、しっかりと要望をヒアリングし、人生で一度の大切な日をサポートできればと思っています。
就活で使える例文②部活動
私はおせっかいで他人に干渉してしまうことがあります。
部活動では野球部の副キャプテンを務めているのですが、練習で元気がない人を見ていると放っておけずよく声を掛けてしまいます。そのときも良かれと思って元気付けたつもりですが、友人はその時期は家庭環境で悩んでおり、ひとりにしてほしいと思っていたようです。
それ以来、親切心でも押しつけがましくならないよう、空気を読むことを心掛けています。私はブライダルプランナーになるのが夢ですが、新郎新婦にとって忘れられない一日になれるように、しっかりと要望にお応えしていく所存です。
就活で使える例文③アルバイト
私の短所はおせっかいなところです。
ファストフード店でアルバイトをしており、新人育成に携わっています。人の面倒を見るのが好きなのではりきって仕事に励んでいたのですが、新人が困っているとよく手を出してしまい、そのことで新人が育たなくなると店長から指摘を受けました。
困っている人を見ると放っておけない性格が裏目に出てしまったと気付いた私は、その店長のアドバイスをきっかけに、新人が困ったときはまずは見守ることにしました。その結果、新人が自分で考えて行動できるようになり、成長スピードも格段に速くなりました。
御社はチーム制で行う仕事であり、私もいずれはチームを引っ張るリーダー的存在になれればと思います。そのときは若手を育成する立場として、見守りながら成長をサポートしていきたいです。
まとめ
就活の面接やESで、おせっかいな性格を短所とする際は伝え方に注意しましょう。エピソードを盛り込むことで、あなたがどんな性格なのかイメージが湧きやすくなります。
短所に関する面接対策方法を知りたい人は以下の「就活で短所を聞かれてももう慌てない!内定の取れる面接対策法」も参考にしてみてください。就活面接で短所を伝える場合のコツや内定を勝ち取るためのヒントを解説しています。こちらの記事も読みながら、万全の就活対策を行いましょう。