就活の面接対策として欠かせないのが、自分の長所や短所(強みや弱み)について分析をしておくことです。とはいえ、自分の短所が頑固だと気付いていても、改めて質問されるとどう答えたら良いのか分からない就活生も多いのではないでしょうか。
今回は就活生の無料相談支援を行っている「JOBマッチ」を担当している私がこの記事を担当し、就活で頑固な一面を短所と答えるポイントを例文付きで紹介します。記事内ではESや履歴書の書き方も解説しますので、記事を最後まで読んで就活対策に活用してください。
頑固という短所を持つ人の特徴
頑固という短所を持つ人はどのような特徴があるのでしょうか。以下では、頑固な人に共通する特徴を解説します。
- こだわりが強い
- 負けず嫌い
- 自分の考えを持っている
こだわりが強い
頑固な人はこだわりが強い傾向にあります。自分の意志と信念を持っているものの、一つのことに固執してしまうがあまり、ストイックで融通が利かない点が特徴です。
こだわりを持つことは悪いことではないですが、就活の場では、場面によってこだわりを捨てられないと「融通が利かない」「頑固で仕事がやりづらい」とマイナスの印象を持たれてしまうことがあります。
負けず嫌い
負けず嫌いなのも頑固な人に共通している特徴です。他人に負けたくないという気持ちが人一倍強いため、営業など結果が重視される職種に向いているかもしれません。
「負けず嫌い=負けるとヒステリーを起こしそう」なイメージですが、上昇志向が強いとも言い換えることができ、企業や職種によっては重宝されるでしょう。
自分の考えを持っている
頑固な人は自分の考えを強く持っています。仮に「それってこうなのでは?」と、別方向からの意見が出ても自分の意見を曲げることはほぼないでしょう。
自分の意見に固執してしまうことがあるため、我が強いと思われてしまうことも。自分の意見を持つことは素敵なことですが、周りと協力しようという姿勢を見せることも必要です。
頑固な性格を就活の短所として書くときの注意点
就活で長所や短所を聞かれることは面接の場だけとは限りません。履歴書やES「あなたの強みや弱みを教えてください」という記入欄が設けられているパターンも存在します。以下では、頑固な性格を短所として就活の履歴書やESを書くときのポイントを解説します。
- 頑固な性格が仕事でどう活かせるかアピールする
- 頑固な性格を長所に言い換える
頑固な性格が仕事でどう活かせるかアピールする
頑固という短所はネガティブなイメージがあり、社会に出てもあまり役に立たなさそうと思うかもしれません。しかし、職種によっては頑固な性格が重宝されることもあります。
例えば、就活の場では大工や工芸職人、デザイナーなどの「職人系」はこだわりの強さが活かせるでしょう。他にも、営業や販売、開発や研究職なども意志の強さがプラス評価につながりやすいです。
頑固な性格を長所に言い換える
頑固な性格のネガティブなイメージを変えたい場合は、長所に言い換えると相手から好印象を持たれやすくなります。
以下では、頑固な性格を長所に言い換えた際の表現を一覧でまとめましたので、参考にしてみてください。
- 周りに流されない
- 自分の意見を主張できる
- 粘り強く、最後までやり通す
- 自分の考えに自信がある
- 言われたルールをしっかり守れる
頑固な性格の短所のNG表現
就活の面接で頑固な性格を短所として伝える際、気を付けなければならないポイントがあります。伝え方を誤ってしまうと、面接での評価もマイナスになってしまうでしょう。以下では、頑固な性格を短所として伝えるときのNG表現を解説します。
- 過度な頑固が目立つエピソード
- 人の忠告を聞き入れる気がない
過度な頑固が目立つエピソード
就活の面接で弱みや短所を聞かれた際、頑固であることを伝えるのは問題ありません。ただ、あまりにも頑固で融通が利かないと思われてしまうようなエピソードは避けましょう。
自分の頑固さが原因で人間関係が破綻してしまったなど、すべてを正直に語るのはマイナスイメージを受けやすいです。ネガティブな印象が際立つエピソードであっても、最後は改善に向けて努力しているなど、ポジティブな内容で締めくくりましょう。
人の忠告を聞き入れる気がない
頑固であることを短所とする際、人の忠告を受け入れる気がないような言い回しはNGです。どんな業種や職種であっても人との関わりを避けることはできません。
そのため、「頑固で人の忠告を聞き入れるのが苦手です」と言い切ってしまうと、うちの会社では上手くやっていけないのではと不安を与えてしまいます。自分の主張を伝えつつも、柔軟性を意識するよう心掛けていることもアピールしましょう。
就活のESや面接で使える例文3つ
就活の面接やESで頑固な性格を短所とする際、どのように伝えるのがベストなのでしょうか。以下では、就活のESや面接で使える例文をご紹介します。
就活で使える例文①プライベート
私の短所は頑固なところです。
友人関係でもよく自分の意見を押し通してしまうことがあります。幼馴染とも言い合いになることが多く、以前は自分が悪いと分かっていても素直に謝ることができませんでした。共通の友人から頑固になりすぎるのも良くないと指摘を受け、その後幼馴染に謝り、何とか収拾がつきました。
その時以来、自分の意見が正しいという思い込みを止めるように心掛けています。御社に入社した際も、頑固になっていないか客観的に自分を見つめながら相手の話をしっかり受け止めようと思っています。
就活で使える例文②アルバイト
私の短所は頑固なところです。
現在大学の近くのコンビニでアルバイトで発注を担当しているのですが、移籍してきた社員の方に発注を効率よく行える方法を教えてもらいました。しかし、1年以上自分のやり方で慣れてしまっている私は、社員に対して聞く耳を持たずそっけない態度を取ってしまいました。叱られることはなかったのですが、そのときの態度は大人げなかったと反省し、後日自分から素直にアドバイスを受けることにしました。
社会人になった後も、先輩や上司からのアドバイスを素直に受けられるよう務める所存です。
就活で使える例文③大学のゼミ
私は頑固で、負けず嫌いが過ぎるところが短所です。
人に負けるのがとにかく嫌で、苛々をぶつけてしまうことがあります。最近ではゼミの研究発表会の際に、ライバルの同級生に負けてしまい、悔しい思いをしました。自分でも自信があった研究発表だった分、自分の評価に納得できず、同級生に対して冷たい態度で接してしまいました。
しかし、後から自分にとって高評価でも、周りから見たらそうとは限らないこともあると気付きました。同級生に非礼を謝罪し、その後は良好な関係を保っています。
負けず嫌いな点は営業で活かせると思いますが、感情が表に出過ぎないよう注意を払いながら、貢献していきたいと思います。
まとめ
就活の面接やESで、頑固な性格を短所とすることは問題ありません。ただし、企業からの印象が悪くならないよう、伝え方に工夫をするのが大切です。
短所に関する面接対策方法を知りたい人は以下の「就活で短所を聞かれてももう慌てない!内定の取れる面接対策法」も参考にしてみてください。頑固な性格を短所とする際に印象が悪くならない方法について紹介しています。こちらの記事も読みながら、万全の就活対策を行いましょう。