就活の面接ではほぼ確実に長所や短所について質問されます。自己分析をすることで長所や短所は把握できますが、ESや面接でどう伝えるべきか迷ってしまう人は多いのではないでしょうか。特に計画性がないことを短所とする場合、ネガティブなイメージを持たれてしまうのは避けたいですよね。
今回は、新卒の就活生へ向けた求人紹介エージェントの「JOBマッチ」を担当する私が、就活で計画性がない性格の短所を好印象に変えるポイントと答え方を文例付きで紹介します。最後まで読んで、就活対策の参考にしてみてください。
計画性がない短所を持つ人の特徴
まずは計画性がない短所を持つ人の特徴を紹介します。以下のような特徴に当てはまる人は要注意。さっそく3つの特徴についてチェックしてみましょう。
- 優先順位を付けるのが苦手
- 明確な目標がない
- 行き当たりばったり
優先順位を付けるのが苦手
計画性がない人は優先順位を付けるのが苦手です。優先順位を付けられないがために、計画を持って行動できないといえるでしょう。
複数のタスクがあると何から手を付けていいのか迷ってしまいます。優先順位をその場で付けられないため、結果として二度手間になったり、仕事が遅いと注意されてしまったり、計画性がない人と評価されてしまいます。
明確な目標がない
明確な目標がないのも計画性がない人の特徴のひとつです。そもそも計画を立てて行動できる人は「ここがゴール」という目標を常に持っています。
このような目標がないために、就活でも目指すべき道が分からなくなってしまうのです。「親に勧められたからこの企業にした」そんな曖昧な志望動機は、企業の面接でもすぐに見抜かれてしまうでしょう。
行き当たりばったり
計画性がない人は、常に行き当たりばったりの行動になりがちです。
行き当たりばったりの行動は、アクシデントを招いたり、余計な仕事を増やして二度手間になったりとデメリットしかありません。それでも今まで何とかやってこられたのは、きっと周りのサポートがあったからです。
社会に出るとそう上手くいかなくなるでしょう。行き当たりばったりの行動に頼ってばかりいると、大きなミスを招いてしまう恐れがあるため、計画性を持って行動する癖を今から身に付けておきましょう。
計画性がない性格を就活の短所として書くときの注意点
計画性がない性格を就活の短所としてESに書くのは問題ありません。注意したいのはその書き方についてです。以下では、ESに書く際や面接で答えるときのポイントを解説します。
- 長所と短所の一貫性をもたせる
- 過去のエピソードを盛り込む
長所と短所の一貫性をもたせる
まずは長所と短所の一貫性をもたせることです。自分の長所と短所を明確にするために自己分析を行いますが、双方に矛盾が生じると企業から疑われてしまいます。
例えば、今回のように短所を計画性がないことにするのは問題ありません。ただし、長所を聞かれた際に「計画を立てて行動するのが得意」としてしまうと、企業から信頼されなくなってしまいます。
そのため、ESを書き終えたら、長所と短所に矛盾がないか確認しましょう。
過去のエピソードを盛り込む
計画性がないことを知ってもらうためには、過去のエピソードを盛り込むことです。計画性がないことをエピソードで説明すれば説得力が増します。
ポイントはPREP法を活用すること。
PREP法とは結論・理由・具体例・結論の順を追って話す方法のことを指します。「私の短所は計画性がないことです」と最初に結論から述べることで、話の全体像が伝わりやすくなります。
計画性がない性格の短所のNG表現
計画性がない性格を短所とする際、使ってはいけないNG表現があります。以下では、計画性がない性格を短所とする際のNGポイントについて解説します。
克服する意志が感じられない
面接で重視しているのは短所の内容よりも、自分の欠点を把握し、克服に向かって何らかの努力をしているかどうかです。
そのため、「こういう性格のため仕方ない」と開き直ってしまうのはNGです。短所に対して克服する意志がないと判断されてしまい、面接でもマイナス評価になってしまうでしょう。
言い換え表現を使っていない
計画性がないことをネガティブなイメージのままで終わらせるのはNGです。なるべく別の言い換え表現も使いましょう。
計画性がない性格の短所は以下のような言い換えが可能です。
- 臨機応変に対応できる
- 柔軟性がある
- 楽観的
- 思い立ったらすぐ行動に移せる
- 周りのペースに合わせることができる
就活のESや面接で使える例文3つ
最後に就活のESや面接で使える例文を3つ紹介します。ESでどう書いたらいいのか迷っている人、面接で質問された際の答え方に不安がある人はこちらの例文を参考にしてみてください。
就活で使える例文①アルバイト
私の短所は計画性がないことです。
現在はファミリーレストランで接客サービスを担当していますが、お客様のためを思っての行動が実はお店のルールに違反していたということがあります。そのときは口頭注意で済みましたが、私の後先考えない行動が周りに迷惑をかけることがあると学びました。
そこからは、お客様に特定のサービスをする際は上司の判断をまず仰ぐようにしています。御社に入社できた際も、先走った行動をしないよう意識していきたいと思います。
就活で使える例文②部活動
私の短所は行き当たりばったりで行動してしまうことです。
私は中学から野球を続けており、現在は野球部で副キャプテンを務めています。昨年の秋に行なわれた県大会では強豪と試合をすることになり、キャプテンと一緒に相手チームの分析をしていたのですが、戦略を練るのが難航してしまい「当日に考えたらいいんじゃない?」と無責任な発言をしてしまいました。
そのことでキャプテンと関係が悪化してしまい、不用意に無責任な発言をするべきではないとともに、行き当たりばったりの行動は相手を傷付けることもあると学びました。
私は御社の営業部を志望していますが、内定をいただけた際は計画性を持って仕事に取り組むと決めています。
就活で使える例文③学業
私の短所は優先順位を付けるのが苦手なところです。
大学の授業でレポートを提出することになった際、毎回提出日ギリギリに取り掛かるのが当たり前になっていました。それでも間に合っていたからいいかと軽く考えていたのですが、3年生のときに3つのレポート提出が重なったことがあり、優先順位を上手く付けられずに提出に間に合わなかったことがあります。
教授からは厳しい注意を受けると同時に、次からは計画性を持って取り掛かろうと決意しました。それ以降、日程に余裕を持ってレポート作成に取り掛かることで、質の高い内容のレポートを提出できるようにもなりました。
このときの経験を仕事でも活かしたいと思っています。
まとめ
就活のESや面接で短所を計画性がないとすることは問題ありません。具体的なエピソードを盛り込むことで、相手に伝わりやすくなるでしょう。
短所に関する面接対策方法を知りたい人は「就活で短所を聞かれてももう慌てない!内定の取れる面接対策法」の記事もおすすめです。内定を勝ち取るためのコツやポイントを詳しく解説しています。こちらの記事も熟読し、自信を持って就活に挑みましょう。