就活の面接で聞かれる頻度が高い長所や短所。自己分析から長所や短所は把握できても、ESや面接でどう伝えるべきか迷ってしまう就活生は多いのではないでしょうか。
中でも「人見知りな性格」を短所とする場合、マイナスイメージを持たれてしまうのは避けたいですよね。
この記事では、新卒の就活生へ向けた求人紹介エージェントの「JOBマッチ」を担当する私が、就活で人見知りの性格の短所を好印象に変えるポイントを例文付きで紹介します。
アピールの仕方についても解説しているため、人見知りの人は本記事を参考にしてみてください。
人見知りの短所を持つ人の特徴
まずは人見知りの短所を持つ人の特徴について紹介します。あなたに当てはまるものがあれえば要注意。人見知りの性格を就活のESや面接で上手にアピールできるよう対策を講じましょう。
ここでは以下3つの特徴について解説します。
- コミュニケーションが苦手
- 協調性に欠ける
- 警戒心が強い
コミュニケーションが苦手
人見知りの人はコミュニケーションをとるのが苦手です。特に初めて会う人に対しては過度に緊張してしまい、上手にコミュニケーションを取ることができません。
「失礼なことを言ったらどうしよう」「変な発言をして失敗したら恥ずかしい」このようなことばかり考えてしまい、人と話すことを自然を避けるようになってしまいます。
協調性に欠ける
協調性に欠けるのも人見知りの人の特徴のひとつです。コミュニケーションが苦手であることから、単独行動を選んでしまうからです。
協力したくないというより、自分がいたら迷惑をかけるのでは、という考えの方が強いのかもしれません。そのことが周りに上手く伝わらず「あの人は協調性に欠ける」と判断されてしまいます。
警戒心が強い
人見知りの人は警戒心が人一倍高めです。相手に対して強い警戒心を抱き、一定の距離を置こうとします。
警戒心が強いのは悪いことではありませんが、ビジネスの場では裏目に出てしまうことも。
むやみに愛想を振りまくことも苦手なため、見る人によっては「そっけない」「近寄りがたい」と誤解されてしまうことも多々あります。
人見知りの性格を就活の短所として書くときの注意点
相手から誤解を受けやすい人見知りの性格ですが、ESや面接ではどのように伝えるのがベストなのでしょうか。以下では、人見知りの性格を就活の短所とするときの注意点やポイントを解説します。
- ポジティブな情報を付け足す
- 努力していることをアピールする
ポジティブな情報を付け足す
人見知りはマイナスイメージを持たれがちですが、表現に気を付けるだけでポジティブな印象に変わります。
人見知りの性格を短所としつつ、ポジティブな情報を付け足すようにしましょう。言葉を選んで言い換えれば長所となり、企業にとって必要な人材になれるかもしれません。
- 打ち解けてしまえば積極的に会話ができる
- 時間をかけて人間関係を構築できる
- 友人関係は「浅く深く」を心掛けている
- 人間関係を慎重に見極める力がある
- 傾聴力に優れている
努力していることをアピールする
人見知りを短所とするのは悪いことではありません。企業も短所の内容は二の次で、自分の短所を把握できているか、また改善に向けて何か努力をしているかを見ています。
そのため、人見知りであることを開き直るのではなく、改善に向けて努力していることをアピールしましょう。
コミュニケーションが苦手なりに取り組んでいること、勇気を出して一歩踏み出してみたエピソードがあれば好印象につながりやすくなります。
人見知りの性格の短所のNG表現
人見知りの性格を短所とするのは問題ありませんが、注意しておきたいのは伝え方です。表現方法を誤ってしまうと、ESや面接でマイナス評価に転じてしまうため、注意が必要です。
以下では、人見知りの性格を短所とする際のNG表現について解説します。
具体的なエピソードがない
まずは具体的なエピソードがないのはNGです。そもそも「人見知り」を短所とする就活生は一定数います。
そのため、具体的なエピソードがなければ、他の就活生との差別化を図れなくなってしまいます。
過去に人見知りを実感したシーンやどんな出来事があったのかなど、具体的に話せるエピソードをピックアップしておきましょう。
コミュニケーションを要する業種でのアピール
人見知りを就活で短所とするのは問題ありませんが、業界や業種によっては人見知りそのものがNGとなる場合があります。
例えば、営業や販売職、記者、広報、企画といった業種は人とのコミュニケーションが必要不可欠です。
初対面の人と接する機会も多くありますし、良好な人間関係を構築しなければならないため、人見知りの性格を短所とする場合は細心の注意が必要です。
就活のESや面接で使える例文3つ
ここからは就活のESや面接で使える例文を3つ紹介します。ポイントは結論から話すこと。その後で人見知りに関するエピソードを盛り込んで、マイナスな印象にならないよう上手にアピールしましょう。
就活で使える例文①アルバイト
私の短所は人見知りなところです。
大学生になってから飲食店でアルバイトを始めましたが、お客様と上手にコミュニケーションを取れずに、先輩に対応を変わってもらうことがよくありました。
このままではいけないと思った私は、先輩や社員さんから接客のコツを教えてもらうことにしました。人の目を正面から見るというより、目の少し下あたりを見るようにすると緊張しないとアドバイスをもらい、そのことを実践すると不思議と緊張がほぐれ、丁寧な接客ができるようになりました。
今でも初対面の人が多い場所では緊張することもありますが、アルバイトを始めた当初よりは改善できていると自分でも感じています。御社でも販売部門を志望しており、丁寧な接客を心掛けながら、自分のファンを増やしていきたいと思っています。
就活で使える例文②大学のサークル
自分の短所は人見知りなところだと思っています。
特に自分の意見を主張することが苦手で、学生時代から何度も後悔することがありました。人見知りを改善しようとボランティアサークルに入っているのですが、最初の頃は言われたことをやるのが精一杯で、自主性に乏しい自分をコンプレックスに感じていました。
しかし、サークルの先輩は「あなたは慎重に行動してくれるし、人の話を丁寧に聞いてくれるからボランティア先でも評判がいい」と褒めてくれました。人見知りの所ばかりを気にしていましたが、反対に慎重に行動できる所や傾聴力は誇れる長所だと気付かされました。
御社に入社できた際は、慎重に行動し、人の話を丁寧に聞きながら与えられた仕事に尽力したいと考えています。
就活で使える例文③プライベート
私は人見知りで、人と慣れるのに少々時間がかかってしまうのが短所です。
プライベートでパソコン教室に通っているのですが、入った当初は周りと上手く話せず、講師に質問したいこともできずに悩んでいました。しかし、毎週顔を合わせる度にメンバーと馴染むことができ、今では講師の先生に聞きたいことも気軽に聞けるようになりました。
自分から積極的に話しかけるのは苦手ですが、時間をかけていけば良好な人間関係を築けることには自信があります。御社に入社した際も丁寧なコミュニケーションを心掛けながら、良好な人間関係を構築していきたいと思います。
まとめ
この記事では就活で人見知りの性格の短所を好印象に変えるポイントと答え方を例文付きで解説しました。就活で人見知りの性格を短所とする場合、ポジティブな情報をつけ足す他、改善に向けて努力していることをアピールしましょう。
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