就活の面接やESの自己PRでは長所について聞かれますが、「ポジティブな性格をアピールしたい」「どのようすれば自分のポジティブさが伝わるのか分からない」といったように悩んでいる方は少なくありません。
今回は、新卒の就活生へ向けた求人紹介エージェントの「JOBマッチ」を担当する私が、就活でポジティブさを長所としてアピールする際のポイントを解説します。
ポジティブな性格がプラスに働くよう、上手なアプローチ方法を身に付けましょう。
就活で長所「ポジティブ」をアピールするポイント
まずは就活で長所「ポジティブ」をアピールするポイントを紹介します。
以下の3つのポイントを押さえることで、自分の長所をより効果的に伝えることができます。
ポジティブがもたらした成功体験を話す
まずはポジティブな思考がもたらした成功体験を話すことです。
など、得られた実績があれば就活では積極的にアピールしましょう。
ポジティブな性格に説得力が増し、採用担当者の印象にも残りやすくなります。
ポジティブな性格がどのように仕事に活かせるか伝える
ポジティブな性格が入社後にどのように仕事で活かせるか、上手に伝えるのも大切なポイントです。
ただ、明るいだけの人、無駄に元気がある人だけと思われてはなりません。
会社に属している以上は成果を求められますので、入社後のイメージをしっかり膨らませておきましょう。
など、明確なビジョンがあれば、面接官の印象もアップします。
表情・仕草でポジティブな性格をアピールする
ポジティブな性格を強みとするなら、就活の面接の場でも表情や仕草でポジティブさをアピールしましょう。
ハキハキ話す、普段より大きい声を意識するなど、声だけではなく表情も意識するのがポイントです。嬉しいエピソードであれば表情や仕草で嬉しさをアピールします。
自分の夢や意思を語るときは真剣で力強い表情や仕草をすれば、面接官の印象にも残るはずです。
ESや面接でポジティブさを長所とする際の注意点
就活でポジティブな性格をアピールする際、伝え方を誤ってしまうと面接官に悪い印象を与えてしまいます。以下ではESや面接でポジティブさを長所とする際の注意点を解説します。
結論から述べる
長所の話に限ったことではありませんが、就活では何事も「結論から述べること」を意識しましょう。
「私の長所はポジティブな性格です」と先に述べることで、先にある話の理解を深めることができます。
結論の次に理由、エピソードなどの具体例、最後に再び結論で締めくくるのがポイントです。
この4つのステップでエピソードを構成することで、伝えたい内容が相手に伝わるようになります。
具体的なエピソードを交える
具体的なエピソードを交えるのも大切です。
ポジティブな性格が伝わるエピソードがあれば説得力が増すからです。
また、具体的なエピソードがあれば本人の人柄もより伝わるでしょう。
エピソードを伝える際の注意点としては、全体の概要から始めることです。
とすることで、面接官も話を聞きやすくなるでしょう。
失敗した際の対処法も話す
就活ではひたすら前向きな性格をアピールするのではなく、失敗した際の対処法も交えるようにしましょう。
「ポジティブ」「前向き」な性格は、失敗しても反省をしないとネガティブに捉えられてしまうこともあります。
とくに社会においては失敗しても反省せずに学ばない人には、安心して仕事を任せることもできません。
反対に失敗をしても自分から成長しようと努力できる人は、企業からも前向きな姿勢を評価されるでしょう。そのため、失敗を乗り越えた工夫などを積極的にアピールしてプラス評価に繋げていきましょう。
ポジティブさを長所とする際のNG表現
ポジティブさを長所とする際にはいくつかのNG表現があります。就活においては面接やエントリーシートの自己PRで以下の表現を使ってしまうと、却ってマイナス評価に転じる恐れがあるため要注意です。
以下では、ポジティブさを長所とする際のNG表現を2つ紹介します。
楽観的すぎる
まずは自分を「楽観的」と表現してしまうことです。楽観的は大らかで細かいことを気にしないイメージですが、社会人としては「頼りない」「慎重に行動できない」など、短所として捉えられてしまう恐れがあります。
常に物事を前向きに考えている一方で、準備不足にならないよう確認を怠らない、リスクに備えて行動できるなど、対応力も強みとして示すようにしましょう。
失敗しても反省しない
ポジティブな人は逆境に強い反面、相手によっては反省していないとネガティブに映ってしまうことがあります。
「常に前向きで失敗しても落ち込むことが少ないです」と表現するのは控えた方が良いでしょう。
人間は誰しも失敗するもので、とくに新卒は失敗を繰り返して成長していくものです。失敗をしても落ち込まないとするのではなく、最後までやり遂げる責任感があるなどに言い換えましょう。
就活のESや面接で使える例文3選
以下では就活のESや面接で使える例文を3つ紹介します。
就活の面接対策に不安がある人やエントリーシートの自己PR欄がなかなかまとまらない人は参考にしてみてください。
就活のESや面接で使える例文【サークル】
私の長所は逆境にも負けないポジティブな性格です。大学ではボランティアサークルに所属していますが、新型コロナの影響により入学当時から活動はほとんど中止になってしまいました。
人の役に立ちたい想いが人一倍強かった私は、ただ中止となって大人しくしているだけではなく、リモートでもできることがあるのではとサークル長や周囲に提案しました。
結果としてリモートで活動を再開することで、感染症が流行している最中でも活動を再開することができました。御社に入社した後も、逆境に負けずに可能性を広げていける人材になりたいです。
就活のESや面接で使える例文【アルバイト】
私は前向きな姿勢で人と接することができるのが長所です。家庭教師のアルバイトをしていますが、生徒の1人に成績が伸びず悩んでいる子がいました。勉強の様子を観察していると、集中力が持続せず、分からない問題があると逃げてしまう癖があることが分かりました。
私はその子の学習時間にはこまめに休憩を挟むこと、雑談も交えながら明るく接するように工夫したところ、1か月程度でその子の集中力がアップし成績もみるみる内に上がりました。
結果として第一志望の高校にも合格でき「先生に教わって良かった」と言ってもらえたことは私の大切な宝物です。御社では営業部を志望していますが、この経験を忘れずに人の気持ちに寄り添える提案をしたいと思います。
就活のESや面接で使える例文【学業】
私の長所は反省を次に生かせるポジティブさです。小学生のときから英語を学んでおり、将来は英語を活かせる職業に就きたいと思っていました。
大学ではもちろん英語を中心に学んでおり、大学2年生の時にはアメリカへ留学もしています。私は英語の成績には自信があったため、留学先でも上手くやっていけると思っていましたが、やはり現地の生活は日本とは大きく異なり、コミュニケーションが取れずに落ち込んでしまいました。
数日部屋から出るのも怖いと思っていましたが、ここで挫けたら英語を活かした仕事に就く夢は遠ざかってしまうと、自分を奮い立たせ外出することを決意。明るい表情を意識することで、自然とコミュニケーションも図れるようになり、現地で会った友人とは今でも英語でやり取りを続けています。
御社はアメリカにも支社があると伺っていますので、将来的には私も海外の拠点で活躍したいです。
記事まとめ
本記事では、就活のESや面接でポジティブな性格を長所としてアピールするためのポイントを解説しました。ポジティブがもたらした成功体験を話したり、ポジティブな性格がどのように仕事に活かせるか伝えたりすることで、長所がより際立つでしょう。
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