就職活動のESや面接で聞かれる確率が高い長所と短所。
「短所は嫌と言うほどあるのに長所が見つけられない」
「ほかの就活生は長所をどうやって見つけているの?」
と悩む就活生は少なくないでしょう。
就活で「長所がわからない」と感じた場合、慌てる必要はありません。長所がないとピンチに感じるかもしれませんが、これは自身の強みや長所を改めて考える良い機会です。
今回は、新卒の就活生へ向けた求人紹介エージェントの「JOBマッチ」を担当する私が、就活で長所がない場合の解決策を解説します。
エントリーシートや面接で活用できる対策方法となっているため、ぜひ参考にしてみてください。
就活でアピールできる長所がないと感じる原因とは
まずは長所がないと感じてしまう原因を考えてみましょう。原因が分かれば解決策を見出しやすくなり、就活での長所にも活かせるようになります。
自分に対する評価が厳しい
自分に対する評価が厳しい人は長所がないと感じてしまっています。
初対面の人でも臆することなく仲良くできる、集団生活でリーダーシップを図れるなど、自分では当たり前だと思っている人に多いかもしれません。
この場合は長所がないのではなく、自分では長所だと気付けていないパターンです。
褒められた経験が少ない
褒められた経験が少ない人も自分の長所に気付くことができません。
例えば幼少期に親から「誰とでも仲良くすることができてすごいね」「いつも笑顔で友だちが多いね」など、褒められた経験があれば自分でも長所だと気付くことができます。
しかし、褒められた経験が少ないと自分のことを客観視することができず、就活で長所を聞かれても言葉に詰まってしまうのです。
自己肯定感が乏しい
自己肯定感が乏しいのも長所がないと感じてしまう原因のひとつです。
人から褒められても「そこまで頑張っていない」「私より優秀な人はたくさんいる」など、低い位置から物事を見てしまいます。
長所の概念を誤って認識している
長所の概念を誤って認識している場合もあります。
人間の能力は「ソフトスキル」「ハードスキル」に分類され、ソフトスキルは性格的な部分、ハードスキルは資格や得意分野を指します。
長所をハードスキルだと認識してしまっている場合、長所として提示できるものがないと考えてしまう人も多いのです。
資格や得意分野は確かに分かりやすいアピールポイントですが、コミュニケーションスキルや素直さなども社会では欠かせないスキルです。
特に新卒はハードスキルよりもソフトスキルが重視される傾向が強いため、ソフトスキルから長所を洗いだすのが良いでしょう。
長所がないと考える場合の解決策5選
長所がないと感じた場合はどう対処するのが正解なのでしょうか。以下では、長所がないと考えた場合に活用できる解決策を5選紹介します。
短所を長所に変える(言い換え一覧付き)
「短所ならいくらでも挙げられるのに」という就活生におすすめなのが、短所を長所に変える方法です。
例えば、周囲に流されやすい性格は、裏を返せばチームワークを大切にできる長所になります。
他の短所も以下にある一覧に変換できるため、参考にしてみてください。
短所と長所の読み替え一覧
短所 | 長所 |
---|---|
ネガティブ思考 | 何事にも慎重である |
コミュニケーションが苦手 | 人のことを考えて行動できる |
自己中心的 | 自分の気持ちに素直 |
視野が狭い | 集中力がある |
飽き性 | 好奇心旺盛 |
負けず嫌い | 粘り強い |
神経質 | 几帳面 |
周りの人に自分の長所を聞いてみる
周りの人に自分の長所を聞いてみる方法もおすすめです。自分のことをよく分かっているつもりでも、長所のように見えていない部分もあります。
自分では当たり前だと思っていた行動が実は誇れる長所だった、自分で過小評価していた経験が人の役に立っていたなど思わぬ発見につながります。
身近な人でいえば親・きょうだい、幼馴染、大学で出会った友人や教授、アルバイト仲間に聞いてみるのも良いでしょう。
自己分析ツールや長所診断を使う
自己分析ツールや長所診断を使った方法もあります。
就活生向けの自己分析ツールや長所診断を使えば、自身の特徴や長所、アピールできる強みが一発で分かり、面接対策にも活用できます。就活サイト内のサービスとして利用できるものが多く、無料でできるものがほとんどなのでチェックしてみましょう。
成功体験を洗い出す
自分自身の成功体験から長所を見つける方法もおすすめです。
学校生活やアルバイト、部活動、資格取得、サークルなど自分が頑張った経験を今一度洗い出してみましょう。
例えば、アルバイトで工夫したエピソード、部活動で頑張った経験や成績などを振り返ることで長所が見つかるはずです。
就活エージェントに相談する
就活エージェントに相談するのも良いかもしれません。
就活エージェントとは、担当のキャリアアドバイザーが学生の就職活動をサポートしてくれるサービスです。
本記事を提供する株式会社ユニバースクリエイトが運営している「JOBマッチ」は、九州エリアの企業に特化しており、優良求人を紹介してくれます。
JOBマッチでは優良求人を紹介してくれるだけではなく、面接対策やエントリーシートの添削も行っており、「長所がない」と悩む就活生の力になってくれるでしょう。
【就活のプロが回答】悩む人のためのFAQ
就活の長所にまつわる疑問を多々抱いている方も多いのではないでしょうか。以下では、就活の長所に関する質問について就活のプロが回答します。
なぜ就活で長所を聞かれるのですか?
企業が就活で長所を聞く意図は、人柄や価値観を知るためです。
企業によって求める人柄は異なります。営業であれば積極性やコミュニケーションスキルが重視されるでしょう。就活生本人の長所を聞くことで、企業が求める人柄に合っているか見極めようとする意図があります。
また、自己理解ができているか確認する意味も含まれます。長所や短所を知る上で自己分析は欠かせません。手間に思える自己分析を丁寧に行い、自分に合った企業を選んでいるのか確認を兼ねて質問しています。
短所ばかりに目が行ってしまいます。
短所ばかりに目が行ってしまう人は少なくありません。
しかし、どんな人にも短所があります。問題なのは短所があることではなく、短所とどう向き合っているかです。
短所ついて話すのは「あまり言いたくない」「マイナス評価につながりそうで気まずい」という思いがあるかもしれませんが、伝え方ひとつで大きく変わります。
前述した通り、短所は裏を返せば長所になります。ネガティブ思考は何事にも慎重に行動できる長所となり、自己中心的なのは自分の気持ちに素直になれることの表われです。
長所を回答する上でNGな回答はありますか?
企業が求めていない長所は避けた方が良いでしょう。
チーム制で仕事を行なっている企業
→「集中力が高く、1人だと何時間でも作業に取り組めます。」
集中力の高さをアピールしたつもりでも、チームで仕事を進める職種の場合だと敬遠されかねません。
企業ホームページやOG・OC訪問で求められている人柄を研究し、長所に繋げるのがポイントです。また、仕事に活かせない長所も避けるべきでしょう。
「足の速さに自信があります。」
「料理が得意です。」
足が速いことも、料理が得意なことも決して悪いことではありません。私生活においては十分に誇れる長所でしょう。
しかし、一般企業の面接やエントリーシートで長所とするにはやや物足りない印象です。仕事で活かせるような長所でもないため、自己分析を行い仕事で活かせる長所を見つけましょう。
記事まとめ
本記事では就活で長所がない場合の対処法を紹介しました。長所がないと感じた場合、以下の方法を試してみましょう。
- 短所を長所に変える
- 周りの人に自分の長所を聞いてみる
- 自己分析ツールや長所診断を使う
- 成功体験を洗い出す
- 就活エージェントに相談する
いずれかの方法を試すことで自分の長所が明確になり、面接対策を講じられるようになります。
長所を見つけた後は以下の記事もおすすめです。自分の長所をアピールする方法を例文付きで解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。