就活の面接では長所や短所について必ず聞かれます。自己分析をしてみた結果、短所が「マイペース」だと気付いた場合、どのように面接で伝えれば良いのか迷ってしまう就活生は多いのではないでしょうか。
今回は、就活生の無料相談支援を行っている「JOBマッチ」を担当している私がこの記事を担当し、就活でマイペースという短所を伝える際のポイントを例文付きで解説します。最後まで読んで参考にしてみてください。
マイペースという短所を持つ人の特徴
まずはマイペースという性格を理解しましょう。様々なものがあるので自分に当てはまるものを見つけ出してください。
- 誰かに縛られるのが苦手
- 人と違う行動をしてしまう
- 自分のペースを大事にしたい
- 物事を楽観的に考えられる
誰かに縛られるのが苦手
マイペースな人は誰かに縛られるのを苦手と感じています。
そのため、本音を言えば企業のルールに縛られるのも好まず、仕方なしに受け入れている部分も多いようです。また、仕事の時間や場所を制限されると、却ってパフォーマンスが落ちることもあります。
人と違う行動をしてしまう
人と違う行動をしてしまうのもマイペースな人の特徴で、言い換えれば人に合わせるのが苦手です。そのため、会社内で「今日は仕事を終わらせて皆で飲みに行こう!」となっても、「私はもう少し仕事していきます」としれっと答えてしまうことも。
マイペースゆえに「あの人って空気読めない」という印象をもたれてしまうこともあります。
自分のペースを大事にしたい
マイペースとは読んで字のごとく「自分のペース」のこと。マイペースな人は自分のペースを大事にしたい気持ちが強めです。
そのため、分単位でスケジュールを決められたり、都度細かい指示を受けたりするのが苦手です。また、多くの人が関わるようなプロジェクトでもストレスを感じることがあります。
物事を楽観的に考えられる
マイペースな人は「人は人で自分は自分だから」と、自分のポリシーを曲げることはほとんどありません。そのため、周りの人と比べて落ち込むことが少ないので、常に物事を楽観的に捉えています。
仕事で失敗しても「次は頑張ろう」とすぐに立ち直れるのが長所といえるでしょう。社内がピリピリした状態であっても、マイペースな人を見ていると気持ちが楽になるという人も一定数います。
マイペースという性格を就活の短所として書くときの注意点
できれば短所がマイペースであることは隠したいですが、就活の履歴書やESでは短所を記入する欄が必ずあります。そのため、就活において短所を書くことは決して避けられません。
以下では、就活の履歴書やESで短所を書く際のポイントを解説します。
- マイペースなところが企業と合っていることをアピールする
- 改善しようと努力していることも伝える
マイペースなところが企業と合っていることをアピールする
マイペースであることは短所だと思われがちですが、マイペースな性格だからこそ力を発揮できる仕事もあります。縁の下の力持ち的存在の事務職、成果主義の傾向が強い営業職、納期さえ守れば自分のペースでスケジュールを組めるWebライターなどさまざまです。
マイペースなことを活かせる企業であれば、面接官としても採用を前向きに考えてくれるはずです。臆せずどんどんアピールしていきましょう。
改善しようと努力していることも伝える
マイペースな性格は人によっては「扱いにくい」「仕事の進捗に支障を及ぼすのでは」と、思われてしまう場合があります。
マイペースな性格が短所であるのは仕方がないことですが、それを開き直るような態度で振舞うのは厳禁です。面接官は短所の内容よりも、自分の短所にどう向き合っているかを評価の基準としています。
そのため、マイペースな性格を改善しようと努力している部分を上手に伝えましょう。
マイペースという短所のNG表現
マイペースが短所だと伝える場合、表現方法によっては企業からマイナスイメージを持たれる場合があります。マイペースであることを短所だと伝えるのは問題ありませんが、言い方には十分気を付けましょう。
以下では、マイペースという短所のNG表現を解説します。
- 時間にルーズ
- 周りが見えないことが多い
時間にルーズ
マイペースな人の時間軸は常に自分が中心のため、友人との待ち合わせに遅れたり、大学での課題提出がギリギリになったりと、見ている周りがひやひやしてしまうことも珍しくありません。
短所がマイペースだと伝える際、このような時間にルーズなエピソードを盛り込んでしまうのはNGです。社会人になったら遅刻をしないのは当然のことですし、商品の納期や書類の提出なども前もって終わらせておくのが当たり前だからです。
マイペースであるがために時間にルーズだと「うちに入社すると周りに迷惑をかけそう」と低評価につながります。
周りが見えないことが多い
マイペースな人は周りの状況に影響されず、常に自分のペースを大事にします。周りから「おっとりしている」「癒し系」と言われることもありますが、時に集中し過ぎて周りが見えなくなってしまうことも。
集中している証ではありますが、社会に出たら自分の仕事にかかりっきりというわけにはいきません。周りを見る能力も求められるため、とくにチームワーク重視の業界や業種では敬遠されてしまいます。
就活のESや面接で使える例文3つ
短所がマイペースであることを就活の面接で伝える場合、「私の短所はマイペースなところです」とだけ伝えるのは避けましょう。ポイントはマイペースだと面接官に伝わるエピソードを盛り込むこと。
以下では、短所がマイペースであることを面接で伝える際の例文を3つ紹介します。
就活で使える例文①学校生活
私の短所はマイペースなところです。
大学2年生でレポート提出が複数重なることがあったのですが、一つ一つのレポートを丁寧にしあげようと心がけて取り組んでいた結果、締め切りを過ぎてしまったことがありました。
そのときは教授からも注意されてしまいました。それ以降は早めに資料を集めるなどスケジュール管理に気を配っています。社会に出てからもスケジュール管理を意識しつつ、周りに迷惑を掛けないように気を付けようと思います。
就活で使える例文②ゼミ
私はマイペースなところが短所だと思っています。
ゼミではリーダーを務めているのですが、自分がやりたい作業を優先させてしまいがちで、周りのメンバーに迷惑を掛けてしまったことがありました。友人からも「マイペースでちょっと空気が読めない」と直接指摘されたこともあります。そのときに自分の課題がマイペースであることに気付きました。
今では自分がやりたい作業があっても周りを見て意見を聞くようにしています。社会に出てからも大事なことだと思っているので、周りとコミュニケーションを取るようにしていきたいです。
就活で使える例文③部活動
私はマイペースなところが短所です。
バレーボール部に所属しているのですが、試合前になると空気がピリピリしてしまうことがたまにあります。私は部員たちの和を乱さないよう、多少の悪口を言われてもニコニコして受け止めるようにしているのですが、その話を家で母にしたときにそれは間違っていると指摘を受けました。
言われて嫌なことは相手に言うべきだし、何でも我慢する必要はないと私自身気付くきっかけになりました。それ以来、嫌だなと感じたことは言うようにしています。バレー部員も私が嫌だと伝えたことで言い方に気を遣ってくれるようになりました。仕事では和を乱さないよう気を配りつつ、間違いは指摘できるような勇気を持ちたいと思います。
まとめ
短所がマイペースであることを理由に不採用になることはまずありません。大切なのはマイペースな性格をどう伝えるかですので、マイペースな性格のエピソードを盛り込みながら、上手にアピールにつなげましょう。
就活で短所を聞かれると答えにくいと感じる就活生も多いですが、次のページでは実際に「就活で短所を聞かれてももう慌てない!内定の取れる面接対策法」をまとめています。具体的な面接対策方法を記載しているのでぜひこちらも参考にして、就活の選考に勝ち抜くためのヒントをチェックしてみましょう。