自己分析を始めた就活生の中には自分の短所として心配性を挙げる人も多いのではないでしょうか。
就活のESや面接で「短所として心配性を答えても問題ないのか」「うまくアピールする方法が分からない」といった不安を抱える就活生も多いと思います。
今回は、就活生の無料相談支援を行っている「JOBマッチ」のコンサルタントある私がこの記事を担当し、就活の場で短所を心配性と答える際のポイントを例文を交えて解説していきます。
心配性にも種類がある
まず、一口に心配性といっても、いくつか種類があります。自分の心配性のタイプを理解することによって、伝え方に工夫をこなすことができ、面接官にも正しく伝えることができるでしょう。
就活の面接において、短所を心配性と答える学生は多いです。その中で差別化を図るためにも、心配性を噛み砕いて具体的に述べるのが得策です。
心配性のタイプ例は以下のようなものが挙げられます。
- リスクの大きさを心配してしまう
- 周囲の目を心配してしまう
- 準備不足だと常に心配してしまう
- 気になることがあると、そればかり気にしてしまう
- 心配し過ぎてプレッシャーになってしまう
これらのタイプに対して、改善方法や対策を考えられていれば、就活で心配性を短所として答えても問題ありません。
心配性という性格を持つ人の特徴
就活のESや面接の場面で、「自分のどんなところを心配性だと思っているのか」を正確に伝えるためにも、心配性という性格の特徴をよく理解する必要があります。
以下が心配性という性格を持つ人の特徴です。
- 思い切った行動が苦手
- マイナスなことを考えがち
- 物事を慎重・丁寧に進める
- 責任感がある
思い切った行動が苦手
心配性の人は万全な準備が整わないと不安を感じたり、中々行動に移せなかったりする傾向があります。失敗を恐れ、1人では決断できないこともあるので、チームリーダーとして動くには物足りないと感じられてしまう可能性があります。
これはネガティブな印象ですが、言い換えれば安易に判断せず、慎重に物事を進めるという長所として捉えることができます。就活のESや面接では、ポジティブな部分を引き出して伝えてみましょう。
マイナスなことを考えがち
心配性の人はあれもこれもマイナスに捉えてしまい、ネガティブ思考になりがちです。余計なことを考えすぎてしまい、悲観的になってしまう特徴があります。
物事を慎重・丁寧に進める
心配性の人は、事前準備にやり残しや見逃していることがないかどうかを入念にチェックします。物事一つ一つに対して何度も間違いがないかどうかを確認する傾向があるのです。
就活のESや面接の場では、この長所的な特徴を活かしてマイナスな部分を改善していることをアピールするのも一つの手段です。
責任感がある
心配性の人は、自分のミスで周りの人に迷惑をかけたくないという気持ちから、小さなことでも妥協せず、責任感を持って物事を行うという特徴もあります。
自分の役割を最後までやり遂げ、周囲への影響も考えられることから、他の人と比べて高い正確性を維持できると言っても良いかもしれません。
就活の短所として伝えるときの注意点
就活のESや面接の場面で、短所として心配性を伝えることは問題ありませんが、いくつか注意点があるのでチェックしましょう。
最初にどんなタイプの心配性なのかを述べよう
まず、「あなたの短所は何ですか?」と聞かれたら、結論から述べましょう。
先程述べた通り、心配性にはいくつか種類があるので、面接官に自分がどんな人間なのか分かりやすく伝えることが重要です。
「私の短所は、〇〇してしまう心配性なところです。」といったように、簡潔に伝えられるといいですね。
具体的なエピソードを入れよう
就活で短所を答える際には、結論を最初に述べた後、心配性といえる根拠や具体的なエピソードを話しましょう。
実体験を交えて伝えることができれば、面接官にとっても理解しやすいですし、深掘りをされた際にも就活生が答えやすいというメリットがあります。
心配性という短所のNG表現
以下では就活のESや面接で、心配性を短所としてアピールする際の3つのNG表現について解説しています。
自分の回答が当てはまっていないか、確認しましょう。
- マイナスな面だけを伝える
- 無理やり長所に言い換えちゃダメ
- 改善する姿勢が見られない
マイナスな面だけを伝える
短所が心配性だということを伝えられても、ポジティブなイメージにつながらなければ、仕事で活躍が見込めないと判断されてしまいます。
私の短所は心配性なところで、確認し過ぎてしまいます。
大学の課題やテストに取り組む際にも、誤字脱字や回答を何度も見直してしまい、時間がかかり過ぎてしまいます。また、確認のし過ぎで提出が遅れてしまったことが何度かあります。
過度な心配をすることから「時間の無駄」と家族に言われてしまったこともあり、反省しています。これからは改善できるように努めます。
心配性という面だけでなく、慎重に行動できることなどを一緒にアピールできれば、ポジティブポイントが加算され、好印象につながるでしょう。
無理やり長所に言い換えちゃダメ
「あなたの短所を教えてください。」という質問ですので、勝手に短所を裏返して、長所としてアピールすることはダメです。
私の短所は心配性で、準備不足なのではないかと常に心配してしまいます。
ですが、しっかりと入念にチェックを行うため、ミスは少ないと思います。慎重に物事を進めることができるので、様々なことにも計画性を持って取り組むことができます。
入社後は、この性格を活かして、ミスのない業務を心がけます。
このような文は、自分の短所を真摯に受け止めていないと捉えられてしまいます。誰にでも短所はあるので、恥ずかしがらず、しっかりと自分の弱みと向き合っていることを伝えられるといいですね。
改善する姿勢が見えない
私の短所は心配し過ぎてプレッシャーを感じてしまうところです。
高校の時、バレーボール部に所属し、キャプテンとしてチームを率いていました。しかし、自分が適任なのか、大会に出場して結果を残せるかなど、様々なことを心配して自分にプレッシャーをかけてしまい、思うように活動できなかったことがあります。
これからは、心配性を克服するために、様々なことにチャレンジしていきたいです。
心配性という短所を真に受け止めるのはいいのですが、改善する姿勢や具体的な取り組みが見えない回答は印象が悪くなります。
就活の場において面接官は、心配性という短所を改善するために「どんな行動をして、どんな努力をしたのか」について着目しています。克服する姿勢があることを、具体的な行動例で示せると良いでしょう。
就活のESや面接で使える例文3つ
ここからは就活のESや面接で使える例文を3つ紹介します。
就活で使える例文①|部活動編
私の短所は、心配性です。結果や周りの期待にプレッシャーを感じてしまいがちです。
高校生の時、テニス部に所属していましたが、大会前になると心配性から不安や心配がつきもので、自分に自信がなくなってしまうことがありました。しかし、先輩方の励ましやチーム内で不安を共有し合うことから、お互いの不安を解消し、自信に繋げるという方法を学びました。
この経験を通じて、心配性ながらも困難な状況に立ち向かう強さや、周囲と協力し合う姿勢を身につけることができました。これからも、心配性を克服し、注意深い性格を活かして、新しい環境でチームと共に成長していけるように努力していきたいと思います。
就活で使える例文②|アルバイト編
私の短所は、物事の細部を気にし過ぎてしまう心配性なところです。
学生時代のアルバイトでは、お客様へのサービスや商品管理に最新の注意を払っていましたが、時には、心配性が故に時間をかけ過ぎてしまい、効率に欠けることも自覚しています。
そこで、心配性を克服し、同時に注意深さを活かす方法を模索しました。例えば、タスクをスケジュールに組み込んで優先順位をつけたり、同僚との連携を強化して効率を向上させることを意識しました。
この経験から、心配性がもたらす身長差を活かしつつ、業務の向上に貢献できるようになったと感じています。今後も柔軟な対応力を養い、仕事において効率的に活かしていきたいと考えております。
就活で使える例文③|プライベート編
私の短所は、新しいことに挑戦する際に様々なことを気にしてしまう心配性なところです。
学生時代に趣味として、ボランティア活動に参加していました。その中で、新しいプロジェクトを始める際には、計画段階で段階で心配性が表われる事があり、効率的に物事を進められなかった経験があります。
しかし、当日までのスケジュールをスムーズに進められるように、やることリストを慎重に検討し、予想外のトラブルにも対応できるように、リスク予測や対策の検討も行いました。その結果、プロジェクトを大成功に終える事ができ、参加者の満足度も高まったと感じています。
この経験から、心配性が慎重さや計画性をもたらす一方で、実際の行動に活かすことで成果を上げることができると学びました。今後も慎重かつ柔軟な対応を心がけ、結果に繋げていきます。
まとめ
今回の記事を読んで、就活の場で心配性という短所をうまく伝える方法を知ることができたでしょうか。
心配性の効果的なアピール方法を理解した後は、就活面接で短所を答える際に失敗しないよう、面接対策を行いましょう。以下の記事では、面接官により良い印象を残すための対策方法について解説しています。参考にしてみてください。