就活の面接では自分の強みにつながる長所を質問されることも多いですが、答え方に迷ってしまう就活生は多いのではないでしょうか。コミュニケーション能力の高さに自信がある場合、長所としてどう伝えるべきなのか迷ってしまいますよね。
就活生の無料相談支援を行っている「JOBマッチ」を担当している私がこの記事を担当し、就活で長所をコミュニケーション能力とする場合のポイントと答え方を例文付きで解説します。最後まで読んで、自己PRのヒントにしてください。
コミュニケーション能力が高い性格を持つ人の特徴
コミュニケーション能力が高い人には、ある共通する特徴が見られます。以下では、コミュニケーション能力が高い人に見られる特徴を紹介します。自分に当てはまるかどうか確認してみましょう。
- 話し方が分かりやすい
- 聞く能力にも長けている
- 相手の話に関心を持つ
話し方が分かりやすい
コミュニケーション能力が高い人は語彙力が豊富です。語彙力が豊富だからこそ、相手に分かりやすい言葉を選んで伝えようとします。
要点をおさえながら相手に意見を伝えるため、言語化能力が優れているともいえるでしょう。コミュニケーション能力が高い人の話ほど、内容が頭の中にすんなりと入ってきます。
聞く能力にも長けている
コミュニケーション能力の高さは話す力だけではありません。聞く能力にも長けているのが特徴です。適切なタイミングで相槌を打ったり、疑問点を引き出したりするため、相手も気持ちよく話を進めることができます。
相手の話に関心を持つ
コミュニケーション能力が高い人ほど、相手に対する関心度も高めです。相手に関心を持つことはコミュニケーションにおいての基本です。
コミュニケーション能力が高い人は意識せずとも相手に関心を持つため、周りからもコミュニケーション能力が高いと評価されます。相手の話に関心を持つからこそ、話題が尽きることなく、相手とも良好な関係を築けるでしょう。
コミュニケーション能力を就活の長所として書くときの注意点
就活の履歴書やESを作成する際には長所や自己PRを記入する欄があります。この箇所にコミュニケーション能力の高さをアピールする際は書き方に注意が必要です。
以下では、コミュニケーション能力を就活の長所として書くときの注意点を3つ解説します。
- 言葉を言い換える
- 仕事で活かせることをアピールする
- 具体的なエピソードを交える
言葉を言い換える
「コミュニケーション能力が私の強みです」これだけではどうコミュニケーション能力が高いのか、そのコミュニケーションスキルをどう仕事で活かせるかが伝わりにくくなってしまいます。
自分のコミュニケーション能力の高さを言い換えて伝えると、人事や面接官も入社後のイメージが付きやすいでしょう。コミュニケーション能力の高さは以下のように言い換えることができます。
- 相手にわかりやすく伝えられる
- 傾聴力に優れている
- 空気を察するのが得意
- 周りを巻き込みながら課題を解決できる
仕事で活かせることをアピールする
コミュニケーション能力が高い長所を持っていても、仕事で活かせなければ意味がありません。
自分のコミュニケーション能力がどう活かせるのか、就活では面接官に上手にアピールしましょう。
例えば営業であれば聞く力も必要ですし、開発や広報では情報を発信する能力が求められます。志望する企業が求める人材と照らし合わせながらアピールすることが大切です。
具体的なエピソードを交える
長所としてコミュニケーション能力の高さをアピールするには、学生時代のエピソードを交えるのがポイントです。
具体的なエピソードがあれば、面接官にも人となりの良さが伝わりやすくなるでしょう。また、エピソードを交える場合は結論から伝えると、相手の理解度も深まります。
コミュニケーション能力を長所とするときのNG表現
コミュニケーション能力を長所として伝える際、誤った表現をしてしまうと面接官からの評価が下がってしまいます。どのような点に注意すればいいのでしょうか。
以下では、コミュニケーション能力を長所とするときのNG表現について2つ紹介します。
- 主張が強すぎる
- 話しが長く要領を得ない
主張が強すぎる
長所にコミュニケーション能力の高さを伝えようと、あれこれとエピソードを盛り込む人がいますが、主張が強すぎるのは却ってNGです。
入社しても上司や先輩の指示に従わず、主張ばかりを繰り返す人とみなされてしまう恐れがあります。
また、反対に空気を読み過ぎるあまり聞く方に徹するのも好ましくありません。コミュニケーション能力が高いからこそ、話す力と聞く力のバランスを面接で使い分けるのがポイントです。
話が長く要領を得ない
話が長く要領を得ないのも面接ではNGです。コミュニケーション能力に自信があるからといってダラダラと話し続けるのは止めましょう。
特にグループディスカッションやグループ面接のような複数の就活生がいる場合、自分ばかり話す行為はマイナス評価に転じる恐れがあります。コミュニケーション能力に自信があるからこそ、論理的に伝える能力や相手の話を聞く強さを上手にアピールしましょう。
就活のESや面接で使える例文3つ
就活のESや面接ではコミュニケーション能力の高さをどう伝えればいいのでしょうか。以下では就活のESや面接で使えるおすすめ例文を3つ紹介します。
例文を参考にしながらアピール方法をイメージしてみましょう。
就活のESや面接で使える例文①部活動
私の長所はコミュニケーション能力です。
高校時代の部活動で野球部に所属していましたが、県大会に向けて部員がまとまらない時期がありました。目標達成のために言いたいことを言うべきが迷いましたが、誰かが言わなければ部員は変わらないと思い、勇気を出して言いたいことを伝えました。
強い言い方にならないよう工夫を講じた結果、感情的な言い合いになるようなこともなく、目標達成に向けて部員が再びまとまり始めました。県大会に向けての目標も叶えることができました。
御社に入社した際も、自分のコミュニケーション能力を活かして、言いたいことを適切なタイミングで発信できるよう努力していきます。
就活のESや面接で使える例文②大学のゼミ
私は場の空気を読めるコミュニケーション能力の高さが長所です。
所属しているゼミではよくディベートを行うのですが、議論が白熱し、何人か感情的になってしまうことがよくあります。私はそんなときでも周りの感情に流されず、空気を読みながらコミュニケーションを取るように心掛けています。
その様子を見ていた教授からは「あなたがいると議論が脱線しても戻るから安心して見ていられる」と言われたこともありました。
御社は世代も国籍も個性豊かな人たちが集まっていると伺っています。私のコミュニケーション能力を活かして、新しい環境でも馴染めるよう努力していこうと思っています。
就活のESや面接で使える例文③アルバイト
私の長所は相手の話をしっかりと聞ける傾聴力です。
大学時代はコールセンターでアルバイトをしていましたが、この仕事はクレームが付きものです。最初は慣れないクレーム対応で辞めてしまおうと思うこともありましたが、こちらが冷静になって話を聞いていれば、お客様が何を望んでいるのか分かるようになってきました。
今ではクレーム対応も抵抗感がなく、むしろお怒りのお客様にこそ丁寧に対応すべきと自分を律する考えが身に付きました。御社の接客は電話ではなく対面が中心ですが、コールセンターの経験で培ってきた対応力と強みである傾聴力を活かして貢献したいと思っています。
まとめ
就活において長所にコミュニケーション能力の高さをアピールするのは問題ありません。伝え方に注意していればきっと面接官から高い評価を得られるでしょう。
就活で長所をどう答えるべきが迷っている就活生のために、次のページでは実際に就活面接で失敗しない長所の答え方をご紹介しています。就活のプロから有益な情報を得られるので、こちらを確認して就活対策に活用してみてください。