就活の面接で自分の長所を聞かれることは多いですが、長所で協調性について答える場合、どのように伝えるのが正解なのか分からないという就活生は多いのではないでしょうか。エピソードなどを交えて伝える場合はとくに迷ってしまいますよね。
就活生の無料相談支援を行っている「JOBマッチ」を担当している私がこの記事を担当し、就活で協調性という強みをアピールするためのポイントを例文付きで解説します。最後まで読んで、就活で内定を勝ち取るためのヒントにしてください。
協調性があるという性格を持つ人の特徴
まずは協調性がある人に共通する特徴を解説します。長所を協調性にするべきか迷った際の参考にしてみてください。
- 柔軟性が高い
- チームワークを大切にできる
- コミュニケーション能力に長けている
柔軟性が高い
協調性がある人は周りに合わせて適切な動きを取ることができます。洞察力があり、周りをよく見ているからです。
例えば職場で初めて会った人にどう接するべきか、配属された部署ではどう振舞うべきかを瞬時に考え、正解に近い行動を取ることができるでしょう。
チームワークを大切にできる
協調性がある人は人と協力して物事を進めるのが得意です。チームでの作業を苦に感じません。
例えばチームで新しい商品を開発するとなったら、周囲の状況を的確に判断し、チームをまとめることもできるでしょう。また、営業に多くあるようにひとつの課やチームで目標を達成することにもやりがいを感じるため、自身のモチベーションを維持できます。
コミュニケーション能力に長けている
協調性がある人はコミュニケーション能力に長けています。
人の気持ちを敏感に察知し、その人が必要としている言葉を掛けてあげられるでしょう。それが例え自分と異なる意見をもっていても、柔軟に受け入れられるのも協調性がある人ならではの長所です。
高いコミュニケーション能力を備えていることから、友好的な信頼関係を構築できます。
協調性を就活の長所として書くときの注意点
協調性を就活の長所として、履歴書や自己PR欄に書く際はいくつかの注意点があります。ここをおさえておけば、就活の面接でも高い評価を得られるでしょう。
以下では、協調性を就活の長所として書くときの注意点を3つ紹介します。
- 別の言い換えでもアピールする
- 主体性があることも伝える
- 企業が求める協調性を意識する
別の言い換えでもアピールする
協調性という言葉は幅広いシーンで使える便利な言葉であるため、「協調性が長所です」と言い切ってしまうのは少々物足りない印象です。ポイントは別の言葉を使ってアピールすることですので、協調性と同義語の言葉を使って上手にアピールしましょう。
協調性を言い換える言葉については以下の通りです。
- 傾聴力がある
- 柔軟性に優れている
- 親しみやすいと言われる
- 良好な人間関係を築くのが得意
- 考えが違う人とも協力できる
主体性があることも伝える
協調性がある人は周りに合わせられるスキルがある一方、人の意見に流されやすいといった短所があります。そのため、就活の面接で誤解されないように主体性があることもアピールしなくてはなりません。
「チームでの課題を見つけるためにミーティングを開催することを自ら発信した」のように、主体性のあるエピソードを盛り込むのが効果的です。
企業が求める協調性を意識する
仕事をする上で協調性は大事ですが、自分がアピールしたい協調性と企業が求める協調性が一致しているか考えるのも大切です。
例えば、志望する企業がチームワークを重視しているのか、それともコミュニケーションスキルを要しているのか、求める人材を把握しておくことでアピールポイントが変わってくるでしょう。具体的なエピソードがあれば企業側も、採用後にどう活躍してもらえるかをイメージしやすくなります。
協調性があるという長所のNG表現
協調性はどんな企業でも重宝されるスキルですが、伝え方を誤ってしまうと短所と捉えられかねません。協調性があるという長所を就活でアピールする場合は伝え方に注意しましょう。
以下では、協調性があるという長所のNG表現について2つ紹介します。
- 八方美人と捉えられないようにする
- 協調性=誰とでも仲良くできるわけではない
八方美人と捉えられないようにする
まずは協調性を八方美人だと思われないようにすることです。
周りに合わせられるのは素晴らしいことですが、意見を言うべき場でも他の人の意見を尊重したり、トラブルを回避するために場を凌ごうとしたりするのは、八方美人だと評価されてしまう恐れがあります。
自己PR欄を記入する際、八方美人だと思われる言い方になっていないかチェックしましょう。
協調性=誰とでも仲良くできるわけではない
就活の場で協調性をアピールする際、これから自分が「仕事」において協調性をどう発揮できるかをアピールしなくてはなりません。
「職場で誰とでも仲良くできます」のような伝え方はNGです。職場は学校ではなく、自分の能力を企業に提供して報酬を得る場所です。就活では学校生活の延長だと思われる言い方は避けましょう。
就活のESや面接で使える例文3つ
ここからは就活のESや履歴書の自己PR欄、面接で使える例文を3つ紹介します。協調性という長所を上手にアピールするための参考にしてみてください。
就活のESや面接で使える例文①アルバイト
私の長所は協調性があることです。高校生からファミリーレストランでアルバイトをしているのですが、忙しい休日になると接客の質が落ちてしまうことが問題視されていました。
そのことをミーティングで自ら取り上げ、接客の質を統一するために挨拶を改めて見直したり、おすすめメニューを手描きで店の前に設置するなど、お客様のコミュニケーションを図ることを実践しました。
その結果、手描きメニューのクオリティや挨拶の良さでお客様から褒められるようになりました。御社でも私の協調性を活かしながら、問題解決に向き合っていきたいと思います。
就活のESや面接で使える例文②部活動
私の長所は相手の求めていることを察知しながら行動できる柔軟性の高さです。学生時代にはテニス部に所属しており、副部長を務めていました。夏休みには長期合宿があるのですが、出席率が70%程度と欠席率の高さが問題視されていました。
そこで私は練習メニューの内容とメンバーのスキルが一致していないことを指摘し、部員全員と面談を実施することにしました。
その結果、一人ひとりの意見を汲みながら練習メニューを改善したところ、次の休みの長期合宿は全員休まずに出席し、部員の結束力も高まりました。御社でもお客様の声を丁寧に聞き取り、良好な取引関係を図れるように努力してまいります。
就活のESや面接で使える例文③大学生活
私の長所は協調性を意識しながら、どんな年齢の人とも人間関係を構築できることです。大学で募集している地域のボランティア活動に参加しているのですが、参加当初は学生が自分しかおらず戸惑いを覚えました。
しかし、ボランティアメンバーの皆さんが温かく出迎えてくださり、私も自分の協調性という強みを活かして積極的にボランティアに参加することができました。
この経験で私自身の協調性の高さがさらに磨かれたと思っています。御社に採用となった場合は年齢や部署の垣根を超えて、良好な人間関係を築いていきたいです。
まとめ
就活で協調性を長所とするのは大きな武器となるため、積極的にアピールした方がいいでしょう。協調性がある人は柔軟性が高いため、企業から重宝されること間違いなしです。
自分の協調性の高さを上手にアピールするのが大切ですが、長所の答え方についてもっと詳しく知りたい人は以下の「就活面接で失敗しない長所の答え方!プロが教える面接対策方法」もおすすめです。就活生が迷いがちな面接対策について詳しく書かれているので、ぜひチェックしてみてください。