就活の面接でよく質問されるのが「長所や短所」。自己分析をしてみた結果、一人で抱え込むのが短所だと分かった場合、就活の面接ではどのように答えるべきなのでしょうか。できればマイナスイメージを持たれないような答え方をしたいですよね。
就活生の無料相談支援を行っている「JOBマッチ」を担当している私がこの記事を担当し、就活で一人で抱え込むという短所を伝える際のポイントを例文付きで解説します。最後まで読んで参考にしてみてください。
一人で抱え込むという短所を持つ人の特徴
一人で抱え込む人には共通する特徴があります。以下では、一人で抱え込む人の特徴を解説します。
自己分析をしてみて自分に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
- 完璧主義
- 自意識過剰
- 自立している
- 責任感が強い
完璧主義
一人で抱え込む人は完璧主義の傾向が見られます。1つのタスクが終わった後でも忘れていることはないかと、自分で細部まで確認しないと気が済みません。タスクを終わらせることがゴールではなく、タスクを「完璧に」終わらせることがゴールなのです。
少しでも抜けや漏れがあった場合も、人を頼らず自分で何とかしようと背負いこんでしまいます。
自意識過剰
自意識過剰なのも一人で抱え込む人の特徴のひとつです。一人で抱え込みやすい人ほど、思い込みが激しい傾向にあります。
例えば、仕事に対しても「この仕事は自分にしかできない」「他の人に頼んでもミスにつながるだけ」と、頭でそう思っているのです。
その結果、多くの業務を抱え込んでしまうことになるわけですが、そんな事態に陥っても「任せられない」と誰に頼るでもなく、自分で解決してしまいます。
自立している
一人で抱え込みやすい人ほど、プライベートでは自立しています。生活費では誰に頼ることもせず自分の稼いだお金でやりくりをします。自炊や掃除なども同様です。親が近所に住んでいても呼びつけることもありません。身の回りのこともすべて自分でこなします。
俗にいうしっかり者な人ほど一人で抱え込む傾向が高いです。
責任感が強い
責任感が強いのも一人で抱え込む人の特徴です。「他人に迷惑をかけたくない」という気持ちが人一倍強いのでしょう。
協力することと人に迷惑をかけることは異なりますが、一人で抱え込みやすい人は責任感が強すぎるあまり、人を頼ることをせず自分で解決してしまいます。
一人で抱え込むという性格を就活の短所として書くときの注意点
履歴書やESでは長所や短所を記入する欄があります。「短所は〇〇です」と一言で終わらせるのではなく、自分という性格が文章で伝わるように書くのがポイントです。
以下では一人で抱え込むという性格を短所として書くときの注意点を解説します。
- エピソードを交えて伝える
- 改善に前向きであることを伝える
エピソードを交えて伝える
「短所は〇〇です」とするのではなく、その短所の根拠となるエピソードを交えましょう。伝わりやすいエピソードであれば何でも構いません。アルバイトでそう感じたエピソードでもいいですし、部活動や大学生活を通じて人から言われたことでもいいのです。
エピソードがあれば説得力が増し、人事や面接官にあなたの人となりが伝わりやすくなります。
改善に前向きであることを伝える
履歴書やESには改善に対して前向きであることを伝えるのがポイントです。
短所を改善しようと何も努力しない姿勢は相手に与える印象がよくない場合があるため、一人で抱え込む性格に対しても「人の力を借りるように心掛けている」と前向きな姿勢を見せましょう。
一人で抱え込むという短所のNG表現
一人で抱え込むことを就活で短所とするのは悪いことではありません。人から敬遠される原因とならないためにも表現方法に気をつけましょう。
以下では、一人で抱え込むという短所のNG表現を解説します。
- 人に相談しない
- なんでも自分でできる
人に相談しない
一人で抱え込む人は誰かに相談するのが苦手な一面があります。その点を正直に伝えてしまうのはNGです。
「一人で抱え込むため、人に相談できないのが短所です」と言い切ってしまうと、面接官から「協調性がない」と思われてしまいます。特にチームワークを重視するような業界や業種においてはマイナス評価になりやすいため気を付けましょう。
何でも自分でできる
一人で抱え込む人は自立している人が多く、何でも自分でこなせるという自信があります。しかし、何でも自分でできると言い切ってしまうのはNGです。
何でも卒なくこなせるのは優秀と捉えることもできますが、企業は新入社員に対して優秀であるかは重視していません。そのため、ある程度何でも自分でできると自負している場合でも、面接時でアピールするのは控えましょう。
就活のESや面接で使える例文を3つ紹介
一人で抱え込む人は、就活の面接でその短所をどう伝えるのがいいのでしょうか。
以下では、一人で抱え込む人の短所の伝え方を例文で3つ解説します。一人で抱え込む短所の伝え方で迷っている人は例文を参考にしてみてください。
就活で使える例文①アルバイト
私の短所は完璧主義で一人で抱え込むところです。
アルバイト先でレジリーダーを務めているのですが、仕事を他人に割り振ることができず、一人で仕事を抱え込んでしまうことがよくありました。また、新人ののミスも自分が対処しなきゃと抱え込んでしまうことも多く、何とかできないかと一人で悩んでいたのですが、先輩から一人で何でも抱え込まない方がいいとアドバイスをもらいました。
そこからは一人で抱え込むことはせずに相手に頼ることを心がけるようにしました。御社に入社した際も、一人で抱え込まず何でも相談して、一日でも早く戦力になれるよう頑張ります。
就活で使える例文②部活動
私の短所は、何でも一人で抱え込むところです。任されたからには人に頼らず何でもやらなければという思いが強くなってしまいます。
高校時代にオーケストラ部に所属していたのですが、大事な大会前にパートリーダーを務めることになり、スケジュールやメニューを考えることがリーダーの役割でした。リーダーである自分がやらなければいけないという思いから、全てを自分1人行なっていましたが、ある日他の部員から効率が悪いという指摘を受けました。
先生からは「もっと人を頼りなさい」とアドバイスをいただいたことをきっかけに、部員に相談することができ、周りの意見を取り入れながら円滑に進むようにまとめるリーダーとして成長することができました。
御社の仕事はチームワークが大事だと伺っておりますので、困ったときはすぐに相談し、質の高いパフォーマンスを発揮できればと思っています。
就活で使える例文③大学生活
私の一人で抱え込むところが短所です。
大学生活の人間関係で悩んでおり、そのことを誰にも相談できずにいました。その結果、アルバイトでも仕事に集中できず、家にいても家族から元気がないと心配されることが増え、自分一人で抱え込んでも何も解決しないと、家族に相談してみました。
すると、母と姉からそうやって抱え込んでも何も解決しないし、毎日が楽しくなくなってしまう。困ったらすぐ誰かに相談した方がいいとアドバイスを受けました。そこから悩んだときは誰かに相談し、力を借りるようにしています。
まとめ
就活では一人で考え込む点を短所として書くときはエピソードを交えたり、改善に対して前向きな姿勢をアピールするのがおすすめです。
就活で短所を聞かれると答えにくいと感じる就活生も多いですが、次のページでは実際に「就活で短所を聞かれてももう慌てない!内定の取れる面接対策法」をまとめています。具体的な面接対策方法を記載しているのでぜひこちらも参考にして、就活の選考に勝ち抜くためのヒントをチェックしてみましょう。